旅行・地域

2025/04/17

低山を花見登山

週明けから強風が吹き荒れてソメイヨシノの花が飛ばされ,せっかく芽吹いてきた木々の新緑が痛んだりしたのですが,昨日は風は若干弱まり気温も湿度も低めだったので,少し遠出をして低い山に登りヤマザクラの花見をしてきました.最近アド街ック天国でも紹介されたところです.ここを訪れるのは3年ぶり.

その地域では有名なヤマザクラの名所だけあって,平日にもかかわらず近郷近在から私たちのようなヒマ老人がぞろぞろ.地域が設けた臨時駐車場もほぼ満杯状態.それでも首都圏の有名どころの混雑ぶりに比べればスカスカでほぼ無人.首都圏から遠く離れて交通の便が悪いからですが,人波に視界を妨げられずに風景や花を楽しむことができます.これぞ田舎暮らしの特権.

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この低山はまさに里山というにふさわしい所で,平地から低い山が連なり県境を構成しています.この花見の季節は林道の車の通行を禁止して人が安心して歩けるようになっています.けっこう急な登りなのですが距離はさほどでもないので,花を賞でながらつづら折りの急坂を登っていきます.低山なので普段着の人も登山スタイルの人もさまざま.

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この山自体のヤマザクラも素晴らしいのですが,この山から遠望できる風景も実に素晴らしい.こういう景色と人々の営みがまだ日本に残っていることに感動してしまいます.

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山頂近くのピークの入り口には巌抱き桜というものがあって,大きな岩を根が抱え込むようにして立っているヤマザクラが面白い.近くで三角点も確認できました.

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下山は楽ちんなのですが,急坂なのでひざを痛めないよう歩幅を小さくして降りていきます.振り返って山を眺めると,これまた絶景.毎日こういう風景を眺めて暮らすとどういう性格になるのだろう?と想像しながら帰途につきました.

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2025/04/04

ちょっと早めのお花見

ここ数日続いた寒くてジメジメしたお天気から一転,今日は朝方は濃霧だったもののその後晴れ上がり,雲が沸き立ちながらもなんとか晴れが続きました.

当地では場所によってはソメイヨシノはすでに満開になっているのですが,本番は今週末という感じです.それでも平日のほうが人出が少ないということで,定番のお花見ドライブに出かけました.

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着いてみると人出はまばらで思惑が当たったのですが,ソメイヨシノはまだ三分咲きといったところ.蕾の状態の花芽のほうが多い感じです.しかし山の中腹で咲き誇っているサクラもあるので,ヤマザクラの中にはすでに咲いているものもあるのでしょう.

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すぐ隣の遺跡公園で奈良・平安時代の官衙(かんが)を復元したものを見学.奈良時代には木材は豊富にあったのでしょうが,これほど大型の木造建築が作られていたというのはある意味驚きです.校倉造(あぜくらづくり)板倉造(いたくらづくり)の高床式倉庫が区別して復元されています.

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2024/08/31

パリ・オリンピック開会式に寄せて

え?もうオリンピック?つい最近東京でやったばかりじゃないか?と思った人も多いと思いますが,東京大会は1年遅れで開催されたのでした.しかしパリでオリンピックが開催されることは知っていたものの,いつからどういう会場で?ということには全く無頓着でした.そもそもノートルダムの修復が終わっていないのにオリンピックができるの?と頓珍漢なことを考えていたのです.過剰装飾の大聖堂が数年で修復できるはずはありません.

そしてある夏の日の朝,いつものように朝食時にテレビをつけると,雨が降りしきる中で聖火の点灯式が中継されているではありませんか?へぇーと思ってみていると,巨大な気球がぼわーっとあがり,しばらくしてから聞き覚えのある歌が流れてきました.

えー?セリーヌ!病気じゃなかったの?そして相変わらず圧倒的な歌唱力と情感表現で,エッフェル塔の展望台からパリを見下ろしながらピアフ愛の賛歌を歌い上げ,ようやく開会式が終わったようでした.伴奏のピアノは雨でずぶ濡れでしたが,ピアニストの白髪のおじさんは乗りに乗っていました.そりゃそうだよ,セリーヌだよ!しかし放送にピアノ音は含まれず,どうやら録音が使われたようです.このピアノはひょっとするとスタインウェイ・アーティストだそうで,そうだとすると大変高価なもの.でもこのパフォーマンスのためなら惜しくないということなのでしょう.

フランス人からはセリーヌのカナダ訛りのフランス語は揶揄されることもあったのですが,とにかくフランス語の歌詞を見事に歌い上げました.病んでいながらこの圧倒的な歌唱力.これぞトップシンガーの実力.エッフェル塔下で雨に濡れながら聞きほれていた観客の様子を YouTube で見ると,彼女の歌が完全に受け入れられていることがわかります.

通りに出ればエッフェル塔が間近に見える場所に住んでいたこともある者としては,あそこでこんなことが行われたんだ!という感慨がこみ上げてきました.もうパリもずいぶん変わったことでしょう.しかしパリは,

Fluctuat nec mergitur  たゆたえど沈まず

生きているうちにもう一度は訪れてみたいと思っています.

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2024/05/15

バラの花を見てきました

今日は Windows の Patch Tuesday だったのですが,早朝にパッチを済ませてちょっと遠出,ここ数年行っていなかったフラワーパークなるところに足を延ばしました.

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季節はまさにバラの盛り.ここはもともとバラの育種温室から始まった施設なので,バラの品種は膨大にあります.広さは約 30 ヘクタールで,バラの株数では日本第 3 位だそうです.数年前に自治体から民間に管理・運営が委託されて,どのように変わったのかも興味がありました.

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以前に比べるとだいぶ垢抜けた感じはして,たくさんの品種が植わっていることは確かなのですが,ディスプレイという意味ではいまいちというのが家人の感想.しかし自分でバラを育てている愛好家にとっては,たくさんの品種を一度にしかも間近に見ることができる貴重な場所です.

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見たことのない品種もたくさんあって,バラに興味があるのであれば何時間でも歩き回れることでしょう.しかし私にとってはカメラの性能試験には良い場所という程度.非常に色鮮やかな品種も多かったので,これはきっとデジカメの彩度が飽和するなと思って帰宅後確かめてみると,見事に赤が飽和しているショットが多数.なかなか難しいです.

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2024/04/19

牡丹園で花を賞でる

今日は朝から近くの牡丹園を散策.ボタンシャクヤク専門の庭園としては日本はおろか世界でも有数.一年のうちで開園してるのは 4 月, 5 月の 40 日ほどしかありません.ボタンのほうがシャクヤクよりも早めに咲くのですが,それでも品種によって最盛期はまちまち.従ってお目当ての品種がいつ咲くかは Web サイトなどでよく調べておく必要があります.

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またこの園は無農薬有機栽培であることも特筆すべきでしょう.中央競馬会の美浦トレーニングセンターから出る馬糞とわらを使って堆肥を作り,それを施肥しているそうです.

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今日のお目当てはここでしか見られないボタンの品種の Tribute .すぐ上の写真です.白と赤の花がが多い中でこれは独特.まだ咲き始めなので来週あたりに再来するのが良さそうです.

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シーズン初めで平日の午前中だったこともあって来園者は少なく,ゆっくりと園内を見て回ることができました.

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2024/04/10

嵐に残ったサクラを楽しむ

昨日は寒気の流入とともに台風並みの激しい風雨に見舞われ,常緑樹の古い葉や小枝が道路上に散乱してひどいありさまだったのですが,咲き始めが遅かった当地のサクラはどうにか持ちこたえたようです.

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今日は所用があって出かけたついでに,ちょっと足を伸ばしてサクラの名所をはしごしてきました.筑波山のふもとの古い町のため池の回りに植えられたソメイヨシノが満開を迎えていました.背景になっているのは筑波山に連なる低めの山々ですが,山腹のあちこちでサクラが開花している様子がとても美しいです.まさに山が笑い出している状況.

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平日にも関わらず私たちのようなヒマ老人が続々と訪れてそぞろ歩いていました.隣接して奈良時代の遺跡を公園にしている場所があり,校倉造などの木造建築を復元してあります.これも背景になっている山の新緑とサクラが見事でした.

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2023/08/23

ガソリン価格

ガソリン価格の高騰がニュースで頻繁に取り上げられています.しかしガソリンの価格は地域差が大きく,また各種割引やポイントなどの利用によっても変わるので,ニュースで見るような都内の価格が平均的かどうかは大いに疑問です.

日本では輸入された原油は,瀬戸内と太平洋側にしかない製油所でガソリンに精製され,そこから内航船の小型タンカーかタンクローリー,あるいは貨車で石油元売会社の油槽所に運ばれます.そこからさらにタンクローリーに積み替えて各ガソリンスタンドに配送されるという仕組みです.

製油所がない都道府県のほうがずっと多いので,そういう地域では輸送コストが上乗せされます.特に島しょ部が多い県の島内では多重の輸送コストがかかるので,小売価格は高くなってしまいます.また価格競争の多寡も小売価格に反映され,業転玉を扱うガソリンスタンドが近くにあるような場所では,小売価格は低めになります.

今日,一月以上ぶりにガソリンを入れたのですが,石油元売のクレジットカードを使い,さらにスマホアプリの QR コード割引を使って 168 円/L でした.さらにドコモの d ポイントも付きます.ついでにルーチンとしてタイヤの空気圧もチェック.皆さんがご利用のガソリンスタンドではおいくらくらいでしょうか?

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全国のガソリンスタンドの価格情報は gogo.gs というサイトでまとめてみることができますので,ここで下調べをするのはありです.

ちなみに私が乗っている最新型のハイブリッド車では,夏場のエアコン常時稼働状態での実燃費は 29.5 km/L .これはかなり優秀なほうだと思います.満タンにすれば楽に 800 km は走ることができます.エアコンを使わない冬はもっと良くなるかというと,実は空気密度が大きくなって空気抵抗が増すからか,あまり変化はありません.潤滑油の粘性の影響もあるのでしょう.

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2023/06/04

五月雨を集めて速し

当地でも大雨が降ったようです.他人事のように言うのは,ちょうど雨が降っている間は長時間船の上にいて,関東地方を遠く離れていたからです.昨夜帰宅してみても自宅のある住宅団地には異変はなかったので大したことはないと思っていたのですが,朝になって窓から遠くを見渡してみると,田んぼがかなり広い面積冠水していました.

お昼ごろ散歩に出たときに,それを確かめるべく冠水しているあたりに立ち寄ってみると,用水路が満水状態で川に排水できておらず,そのために田んぼが冠水しているのだということがわかりました.さっそくカルガモたちが遊びに来ていました.田んぼの中を通る道路では乗用車が水没していましたので,それなりの水深はあるようです.

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用水路が注ぎ込む川はすぐ近くの大きな沼に注いでいるのですが,この沼からはポンプ機場を経てより大きな川に排水されるようになっています.しかしこのポンプ機場の能力は大きくありません. 2 台あるポンプの合計の排水能力は 30 m^3/s なのですが,この 2 台を 48 時間フル稼働させても沼の水位は 1m しか下げることができません.実際には上流から水が流入し続けるので,水位の低下はより少ない値になります.

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こうなる理由は,この沼に注ぎ込む水系に対して 50 年に一度という大雨を想定すると,排水能力は 130 m^3/s 必要なのに,その 23% の能力しか与えられていない暫定的なものだからです.特に今の時期は周囲の水田の取水を考慮して沼の水位を高めに保持していたはずで,大雨に備えて予防的に水位を下げておくということはできなかったのだろうと思います.

この周辺の田んぼは田植えが終わって間もないところが多かったので,背の低い苗は完全に水没しています.沼がどの程度速やかに排水されるのかわかりませんが,一刻も早く排水が進むことを祈っています.

参考文献 牛久沼の氾濫 水谷武司

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2023/05/11

終わりかけのシャクヤク

今日は昨日に引き続き好天に恵まれ,午前中に近くの牡丹園を散策してきました.今年は 10 日ほど花の時期が早かったそうで,すでにボタンはとっくに終わり,それに引き続いて咲くはずのシャクヤクもすでに終わりかけていました.したがって,例年のように大ぶりの花が空間を埋め尽くすように咲いている光景は見ることができずに残念.世界最大級の牡丹庭園だけに時機を逃したことが惜しまれます.

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 それでも例年通り池には花筏が組んであって,大変優雅な雰囲気.来年は花期をよく確かめて訪ねるようにしたいと思います.

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2023/01/02

浄土庭園のハシビロガモ

穏やかな冬晴れのお正月の二日目.元日は混むだろうと避けていた神社への初詣と,年中行事になっていた大仏寺参りに出かけました.

大仏寺には浄土式庭園というものがあり,その池にたくさんのコイが飼われているのですが,そこにはなぜか多数のハシビロガモも群れています.池の端では「コイの餌」なるものが一袋 100 円で売られているのですが,これを水面に撒くとコイとハシビロガモの争奪戦が繰り広げられます.

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間近で見るハシビロガモはけっこう小柄で,マガモカルガモに比べるとやや小ぶりです.フィールドで観察しているときには,大きな嘴が目立つせいかマガモと同サイズであるように見えるのですが,実際には小ぶりなのですね.

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なぜ野生のハシビロガモがこのように人馴れして群れているのかよくわかりませんが,この寺院の別の池には毎年ヨシガモの群れが入っており,今年も 10 数羽のヨシガモだけの群れを確認しました.

参詣に来ている人間のほうは多国籍で,日本人が最も多いものの,かなりの割合のベトナム人,タイ人,そしてなぜかヒンドゥー教徒のインド人も目立ちます.イスラム教徒の姿は見かけませんでしたが,観光地と思えばどのような宗教の人たちが来てもおかしくはありません.

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