旅行・地域

2023/08/23

ガソリン価格

ガソリン価格の高騰がニュースで頻繁に取り上げられています.しかしガソリンの価格は地域差が大きく,また各種割引やポイントなどの利用によっても変わるので,ニュースで見るような都内の価格が平均的かどうかは大いに疑問です.

日本では輸入された原油は,瀬戸内と太平洋側にしかない製油所でガソリンに精製され,そこから内航船の小型タンカーかタンクローリー,あるいは貨車で石油元売会社の油槽所に運ばれます.そこからさらにタンクローリーに積み替えて各ガソリンスタンドに配送されるという仕組みです.

製油所がない都道府県のほうがずっと多いので,そういう地域では輸送コストが上乗せされます.特に島しょ部が多い県の島内では多重の輸送コストがかかるので,小売価格は高くなってしまいます.また価格競争の多寡も小売価格に反映され,業転玉を扱うガソリンスタンドが近くにあるような場所では,小売価格は低めになります.

今日,一月以上ぶりにガソリンを入れたのですが,石油元売のクレジットカードを使い,さらにスマホアプリの QR コード割引を使って 168 円/L でした.さらにドコモの d ポイントも付きます.ついでにルーチンとしてタイヤの空気圧もチェック.皆さんがご利用のガソリンスタンドではおいくらくらいでしょうか?

Receipt_20230823

全国のガソリンスタンドの価格情報は gogo.gs というサイトでまとめてみることができますので,ここで下調べをするのはありです.

ちなみに私が乗っている最新型のハイブリッド車では,夏場のエアコン常時稼働状態での実燃費は 29.5 km/L .これはかなり優秀なほうだと思います.満タンにすれば楽に 800 km は走ることができます.エアコンを使わない冬はもっと良くなるかというと,実は空気密度が大きくなって空気抵抗が増すからか,あまり変化はありません.潤滑油の粘性の影響もあるのでしょう.

| | | コメント (0)

2023/06/04

五月雨を集めて速し

当地でも大雨が降ったようです.他人事のように言うのは,ちょうど雨が降っている間は長時間船の上にいて,関東地方を遠く離れていたからです.昨夜帰宅してみても自宅のある住宅団地には異変はなかったので大したことはないと思っていたのですが,朝になって窓から遠くを見渡してみると,田んぼがかなり広い面積冠水していました.

お昼ごろ散歩に出たときに,それを確かめるべく冠水しているあたりに立ち寄ってみると,用水路が満水状態で川に排水できておらず,そのために田んぼが冠水しているのだということがわかりました.さっそくカルガモたちが遊びに来ていました.田んぼの中を通る道路では乗用車が水没していましたので,それなりの水深はあるようです.

Earlysummeraroundhome_jun2023_0006m

用水路が注ぎ込む川はすぐ近くの大きな沼に注いでいるのですが,この沼からはポンプ機場を経てより大きな川に排水されるようになっています.しかしこのポンプ機場の能力は大きくありません. 2 台あるポンプの合計の排水能力は 30 m^3/s なのですが,この 2 台を 48 時間フル稼働させても沼の水位は 1m しか下げることができません.実際には上流から水が流入し続けるので,水位の低下はより少ない値になります.

Earlysummeraroundhome_jun2023_0010m

こうなる理由は,この沼に注ぎ込む水系に対して 50 年に一度という大雨を想定すると,排水能力は 130 m^3/s 必要なのに,その 23% の能力しか与えられていない暫定的なものだからです.特に今の時期は周囲の水田の取水を考慮して沼の水位を高めに保持していたはずで,大雨に備えて予防的に水位を下げておくということはできなかったのだろうと思います.

この周辺の田んぼは田植えが終わって間もないところが多かったので,背の低い苗は完全に水没しています.沼がどの程度速やかに排水されるのかわかりませんが,一刻も早く排水が進むことを祈っています.

参考文献 牛久沼の氾濫 水谷武司

| | | コメント (0)

2023/05/11

終わりかけのシャクヤク

今日は昨日に引き続き好天に恵まれ,午前中に近くの牡丹園を散策してきました.今年は 10 日ほど花の時期が早かったそうで,すでにボタンはとっくに終わり,それに引き続いて咲くはずのシャクヤクもすでに終わりかけていました.したがって,例年のように大ぶりの花が空間を埋め尽くすように咲いている光景は見ることができずに残念.世界最大級の牡丹庭園だけに時機を逃したことが惜しまれます.

Peonygardentsukuba_may2023_0033m

 それでも例年通り池には花筏が組んであって,大変優雅な雰囲気.来年は花期をよく確かめて訪ねるようにしたいと思います.

Peonygardentsukuba_may2023_0022m

| | | コメント (0)

2023/01/02

浄土庭園のハシビロガモ

穏やかな冬晴れのお正月の二日目.元日は混むだろうと避けていた神社への初詣と,年中行事になっていた大仏寺参りに出かけました.

大仏寺には浄土式庭園というものがあり,その池にたくさんのコイが飼われているのですが,そこにはなぜか多数のハシビロガモも群れています.池の端では「コイの餌」なるものが一袋 100 円で売られているのですが,これを水面に撒くとコイとハシビロガモの争奪戦が繰り広げられます.

Newyear_jan2023_0019m

間近で見るハシビロガモはけっこう小柄で,マガモカルガモに比べるとやや小ぶりです.フィールドで観察しているときには,大きな嘴が目立つせいかマガモと同サイズであるように見えるのですが,実際には小ぶりなのですね.

Newyear_jan2023_0026m

なぜ野生のハシビロガモがこのように人馴れして群れているのかよくわかりませんが,この寺院の別の池には毎年ヨシガモの群れが入っており,今年も 10 数羽のヨシガモだけの群れを確認しました.

参詣に来ている人間のほうは多国籍で,日本人が最も多いものの,かなりの割合のベトナム人,タイ人,そしてなぜかヒンドゥー教徒のインド人も目立ちます.イスラム教徒の姿は見かけませんでしたが,観光地と思えばどのような宗教の人たちが来てもおかしくはありません.

| | | コメント (0)

2022/07/31

ご新造さんがやって来た

猛暑でエアコンの効いた部屋に引き籠っています.こういう時はネットサーフィンをしていることが多いのですが,面白い記事を見つけました.

エアバス社の新しい機種 A350 XWB シリーズの一つ A350-900 を日本航空が導入したのですが,パイロットから見たときの操縦性を B737 と比較して書いてあるものです.パイロットはこの機体を日本までフェリー(納入時に飛ばせて運ぶ)した方なので,十分に信頼できます.

私はこの飛行機が日本にデモフライトに来ているときに羽田空港で見かけて,写真に撮り,このブログで紹介してます.もう 8 年も前のことでした.それから商談がまとまって何年もかかって機体が製造され,パイロットの訓練も行われ,2019 年から運用が始まったようです.日本航空では新造機と言ってアピールしていますが,ご新造さん(ええとこのお嫁さん)と洒落てもいいと思います.

B737_cockpitjpg

乗り物ニュースから転載

ボーイングの操縦システムは出来るだけ機体の生の特性をパイロットが感じ取れるようになっていて,機体のクセを知ったうえで人馬一体となって操縦しなさいという設計哲学に基づいているようです.操舵は昔ながらの回転ハンドル式の操縦桿です.

A350_cockpit

Wikipedia 記事から転載

これに対してエアバスの設計思想は,機体の裸の特性の上にソフトウェアの薄い衣服を一枚を被せて,人間が知覚しやすく操作しやすいように作られているように思います.操舵は戦闘機のようなサイドスティックで行うのも大きな違いです.

このパイロットの方によれば,スラストレバーの違いも大きいと言います.パソコンでフライトシミュレーターを楽しむ人たちは,これらの違いにも敏感なので,エアバス用のサイドスティックとスラストレバーが Amazon.co.jp などで売られています.ボーイングスタイルのヨークはこちら

どちらが良いかは私にはまったくわかりませんが,最新型の自動車でも,ハンドルこそ昔のままですが,変速機の操作は全く異なるものになっていたり,車線をはみ出そうすると急にハンドルが重くなってはみ出せないようになっていたりと,旅客機の操縦と似たところがあるのかなと思います.

| | | コメント (0)

2022/04/12

ヤマザクラを堪能

今日は朝早めに家を出て山の中腹のヤマザクラの名所を目指しました.だいぶ前からヤマザクラの里として町おこしをしているところで,駐車場などもそれなりに完備されていますが,なにぶん都市部から遠く離れた里山の一角なので,便利な施設が整っているわけではありません.

Hirasawa_apr2022_0008m

駐車場に車を置き,舗装された林道を1時間ほど登ると展望台に着きます.途中,コナラクヌギなどの新緑とヤマザクラのピンクのパッチワークに彩られた斜面を見ながらの山道散歩です.ここ数日は初夏の陽気が続いているのでだいぶ汗をかきました.

Hirasawa_apr2022_0032m

サシバのカップルが鳴きながら飛翔している姿や,アカゲラアオゲラ,カラ類の鳴き声も楽しめました.しかしいたるところガビチョウが大声でさえずっているのには閉口.

Hirasawa_apr2022_0023m

田舎の平日なのでお客さんは数えるほど.しかし皆さんカメラ持参,中にはドローン持参で空撮をしている人もいました.

途中,市の職員の人に行き会ったので尋ねてみると,ヤマザクラもそろそろ終わりだそうで,ぎりぎり間に合ったことになります.

| | | コメント (0)

2022/01/03

3年ぶりの大仏

例年,新年は近隣の神社にお参りした後で,足を延ばして大仏の巨大立像を拝みに行くのですが,一昨年は喪中のため取り止め,昨年はコロナ過で入場できませんでした.今年はパンデミックが収まったので 3 年ぶりでご尊顔を拝んできました.

Newyear_jan2022_0024m

私がいつも心を奪われるのは蓮華座の造形です.ブロンズの薄いパネルのテクスチャーが非常にいい感じを出しています.今日は快晴・無風で,非常に良い参詣日和でした.

Newyear_jan2022_0017m

| | | コメント (0)

2021/12/21

カケスが喰われた

今日は買い替えた車の慣らし運転を兼ねて隣県まで遠征.約 30 年ほど前にもドライブしたことがある川沿いの温泉郷を訪ねました.前回と同じく,今回も有名な絵本作家の美術館を訪ね,温かみのあるモチーフと原画の高度な描画技術を堪能しました.

周囲は分譲別荘地のようですが,農家や谷津田も点在.散歩コースも設定されているので,前回同様,短時間散策してきました.

Museumofkazuoiwamura_dec2021_0004m

谷津田の帰り道,行き道では気付かなかった鳥の食痕を発見.散乱していた羽根からカケスが食べられたのだとわかりました.羽根はまだ新しく,今朝最初の霜を受けたもののようです.昨日の日中に事件は起きたのでしょう.捕食者としてはオオタカが第一候補ですが,断定はできません.

Museumofkazuoiwamura_dec2021_0006m

| | | コメント (0)

2021/12/01

ミヤマガラスの大群

今日から12月.昨日,一昨日と所用で熊本市を訪れたのですが,夕刻に復旧工事中の熊本城内を歩いてみてびっくり.とにかくカラスが多いのです.周辺のビルの屋上にも多数のカラス.私たちが見ただけでも数千羽はいたのではないかと思われます.熊本城とその周辺がカラスのねぐらになっているようです.

Kumamotocastle_20211129_15m

その中で,シルエットが異なる一群がクスノキの大木に鈴なりになっていました.よく見るとミヤマガラスの群れです.こちらも最低でも数百羽以上はいたと思われます.地付きのハシボソガラスなのでしょうか,ときどきミヤマガラスの群れに向かってカァカァとけん制するような攻撃するような姿勢で鳴いています.

Kumamotocastle_20211129_08m

大陸に近いというのはこういう事なのでしょう.関東では珍しがられるミヤマガラスも,冬のこの時期はごく普通に見られるようです.ハシボソガラスも一部渡ってきているのかもしれません.

| | | コメント (0)

2021/11/21

久しぶりの浮島

昨日は突如入った珍鳥情報に朝から追い立てられて,久しぶりに浮島方面のハス田地帯へ出かけました.目的の珍鳥自体はあっけないくらい簡単に見ることができたのですが,なぜ今ごろこんな所をうろうろしているのかよくわかりません.南へ帰るために乗るべき寒冷前線を間違えたか?

上空でセキレイの群れが猛禽をしつこくモビングして追い払っていました.その場ではシルエットだけでよくわからなかったのですが,家人が撮った写真を帰宅後によく見ると,追われていたのはハイタカのオスでした.セキレイも群れになって必死になれば猛禽を追い払える良い実例でした.

すぐ近くの水路には狩猟用の鳥屋(とや)がかけられ,カモのデコイがプカプカ浮いていましたが,生身の鳥は少数のオオバンだけ.道路にはショットシェル(散弾の実包)の殻が落ちていましたし,遠くのハス田では銃声がしていたので,ハンターが撃っているのは間違いありません.11月15日から猟期が始まっていたのでした.

本州ではまだ鉛散弾が禁止されていないのですが,早く諸外国や北海道のように禁止してほしいものです,環境庁は何十年もかけて一体何をやっているのでしょう.鉛で汚染されたジビエに人気が出るとはとても思えません.今日落ちていたショットシェルの型番を見ておけばよかった.レミントン社製のソフトスチール弾のようにも見えました.

せっかくここまで来たのだからと,ちょっと足を延ばして浮島の妙岐ノ鼻へ.まだ午前中だったのですが,ヨシ原の上をチュウヒが舞っていました.霞ヶ浦に近い側では複数のミサゴが遊弋中でした.

Ukishimainashiki_nov2021_0060m

北東の風が強く,霞ヶ浦には白波が立っていました.

| | | コメント (4)

より以前の記事一覧