鳥の飛行力学 入門 第 7 版
2025年3月にこのブログ上で初版をリリースした「鳥の飛行力学 入門」の改訂第7版をリリースします.いよいよ改訂を打ち止めできると感じていますが,実際はどうなりますやら.
今回は見た目には小規模な改訂で,上図に示したようなKuttaの条件が成立しない場合の流線の図を追加し,また小さな数表を段落中に埋め込んで紙面を節約したことが目立つ程度です.
しかし目立たないところでは,細かな誤記の修正,語句や表現の改良や書き直し,図の作り直しなどを続けてきました.今回は用語や仮名遣を出来る限り統一したつもりなので表記の揺らぎはかなり減ったはずです.特に「言う」と「いう」の使い分けには悩まされました.日本語は日本人にとっても難しいですね.英語ではFowler'のような用法辞書が昔から重宝されているのですが,日本語にはそういうものはないのでしょうか?
そう思ってWebを調べてみた限りでは,出版社の編集部はそれぞれ独自の用法ポリシーを定めていて,表記の揺れが無いように努めているようです.しかしそれらはあくまで組織内部で共有されるもので外部に公開されてはいません.公開されているものとしては文化庁が公文書における用法を定めた『公用文作成の考え方(建議)』があります.内容は非常に充実していて全て読み通すことは困難な分量.これを霞が関や自治体の職員が完全に咀嚼して使いこなすことは難しいと思うので,こういうものこそ生成AIに学習させて用法チェッカーとして使うべきです.すでにデジタル庁は動いているのではないかな?
私の場合,統一作業にはWZエディタの用語統一機能を利用しています.統一するための辞書は自分で作らなければならないので,それを作るまでは試行錯誤の連続である程度の時間が必要になりますが,いったん作ってしまえば,あるいは作成途中であっても,統一作業そのものは短時間で行えます.やはりツールは使うものですね.辞書を作るとき上記の『公用文作成の考え方(建議)』は大いに参考になりました.しかし常用漢字の枠は窮屈なので,自分なりに適当にアレンジしています.
もう一つ頭を悩ませているのは参考文献の扱い方です.従来はLaTeX組み込みのbibliography機能を素朴に使っていました,そろそろBibTeXの後継と見なされているBibLaTeXを活用して文献情報を本文とは別のファイルに切り離し,文献リスト作成の自動化と表現形式の統一を計りたいと思います.ところが素のBibLaTeXは日本語の文献表示には全く対応していないので,例えば多数の著者名をまとめるときに “ et al. ” とやっちゃうのです.ここは “,他” としたいところ.
Webを検索するとBibLaTeXでも日本語に対応できると称するカスタマイズ法がいろいろ上がってはいるのですが,コピーして使ってみるとどうもイマイチ.それらの中から最も私のスタイルに近いものを拾ってきて,さらに自分なりに改造して使い始めたところです.まだ試運転中なのですが最低限の設定はできたと思うので,思い切って今回のリリースに使ってみました.以前のものとはあまり見分けがつかないと思いますが,おかしなところがあったらご指摘ください.
この本は自分の趣味として書いたもので,販売して金銭を得ることを考えていません.私のOneDriveに置いておきますので,ここから自由にダウンロードしてください.コピーや転載も自由です.
質問は奥付に書いたアドレスへのメールで受け付けますが,素早い応答は期待しないでください.ある程度質問の数がまとまったらWeb上で質疑応答をやれるといいなと思っています.
ファイル名: BirdFlight_v7.pdf
総バイト数: 6,854,863
















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