健康

2023/07/06

やはり処方薬はよく効く

暑いからといってビールをがぶ飲みした上にワインまでちびちびやるという生活が続いたせいか,軽い大腸炎になってしまいました.毎日 1, 2 回の下痢が続いたのです.私にとっては数年に一度はやらかす持病のようなものですが,感染性のものではありません.

当初は市販薬を飲んでごまかそうとしたのですが,一週間経っても症状が改善しなかったので,仕方なく近所の胃腸科専門病院を受診しました.数年前に同じ症状で受診したときの医師が今回も診てくれたのですが,開口一番「お久しぶりです!」と言われたのには参ってしまいました.よく覚えているもんだ.そうです,今回も大腸炎です.

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Image by Pexels at Pixabay

結局,数年前と同じ組み合わせの薬 4 種のカクテルを処方してもらって飲み始めてみると,やはりこれがよく効くのです. 2, 3 日で症状はほとんど無くなり通常の食生活に戻すことができました.市販薬ではほとんど改善しなかったのに,さすがだなぁと感心しました.ただしそのうち 2 種は症状が改善したら早めに服用をやめるように薬剤師から指導されていたもので,強力なだけに副作用があるのでしょうね.

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2021/08/11

Covid-19ワクチン接種2回目

昨日,Covid-19 ワクチン 2 回目の接種を受けてきました.ワクチンは前回の接種時と同じ Pfizer-BioNTech 製のいわゆる m-RNA ワクチンです.

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今回は注射針の入った箇所が悪かったのか,注射時も自宅に戻ってからも注射そのものの痛みが強く,あまり後味がよくありません.午前中に接種したのですが,午後遅くなってから前回と同じく筋肉痛がしてきました.また夜遅くなって首の周りにだるい感じがしてきました.就寝後,未明に目が覚めると発熱しているのがわかり,熱を測ったら 37.2 度でした.体温は今朝になってさらに上昇し 37.8 度になっていましたので,アセトアミノフェンを飲みました.まあ午後には少し和らぐと期待しましょう.

これで感染リスクは大幅に減るはずなのですが,デルタ株やラムダ株に対しての有効性はやや落ちるそうなので,感染しても文句は言えません.ただし感染した場合の重症化リスクはそれなりに小さいはずです.有効性を高めるために 3 回目の接種が検討されているようですが,どうなんでしょうね?再び千日回峰行のように連日予約サイトにアクセスしなければならないようでは,だいぶやる気が削がれます.3 回分の接種済み証が揃ったら満願成就で,それを市役所に持って行くと豪華景品がもらえる,とでも言うのなら話は別なのですが.

むしろ,晩秋にインフルエンザ肺炎球菌のワクチンを打ったほうが良いのでは?とも思いますが,これは単なる素人の思い付きです.

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2021/07/17

Covid-19 ワクチンで腕が痛い

遅ればせながら,昨日 Covid-19 ワクチン (Pfizer-BioNTech) の第1回目を接種.ワクチン接種に関しては,毎年インフルエンザワクチンを打っているので,副反応は似たようなものだろうと思っていたのですが,Covid-19 ワクチンは,インフルエンザワクチンのように打った場所が赤くはれるのではなく,筋肉自体に痛みが出てきました.

午後遅めの時間に左腕に打ってもらったのですが,夜遅くなってから痛みが出てきました.寝ているときに体の左側を下にすると痛いので,ちょっと寝がえりが打ちにくい.一晩が過ぎて今日の朝,日課のラジオ体操をやるときに,やはり左腕の筋肉を使う動作は痛みが来てやりにくいです.このまま痛みだけで済むのか,それとも発熱までするのか,様子を見るしかありませんね.

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Wikipediaより転載

このワクチンはいわゆる mRNA ワクチンと呼ばれる新しい原理に基づくワクチン.インフルエンザワクチンのような不活化ウィルスを使ったものではありません.ウィルス外側のスパイクタンパク質の RNA 情報を利用するものです.つまり RNA そのものがワクチンの主体なので,非常に壊れやすい RNA という高分子を守るために,低温での保管,静粛な輸送が求められ,このワクチンの使い勝手を悪くしています.

一方,発症予防効果は驚異的に高く,95% もあります.これはインフルエンザワクチンの 50% 程度に比べると圧倒的に高い.このようなワクチンが開発されたことは,まさに人類の英知の結晶と言わざるを得ません.長年のバイオテクノロジーの地道な蓄積の上に達成された金字塔です.間違いなくノーベル賞候補となるでしょう.

でも,金字塔だって痛いね.

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2021/05/12

ヤブサメの鳴き声がわかった

昨日,家人の用に付き合って短時間だけ里山を散歩したときのこと.小雨交じりの天気の中,雑木林を歩くと,さまざまな鳥の鳴き声が聞こえてくるのですが,その中でひときわ高い「シシシシシッ」という声が聞こえてきます.ヤブサメの鳴き声です.

鳥の鳴き声の中でも特に周波数が高いので,高齢になると聞こえなくなる人が多いことで知られています.周波数分析をすれば,おそらく10 kHz 前後の成分が強いのではないかと思います.私の場合,今のところはまだ聞こえるということでひと安心しました.

機会があればレコーダーで録音して分析してみたいと思います.

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2021/04/23

ワクチン接種クーポンが来た

やっと私にも COVID-19 ワクチン接種クーポンが来ました.ワクチンはファイザー社製です.封筒の中には何種類かの書類や説明書が入っていて,それによれば予約開始が5月17日,接種開始が5月24日からとのことですが,ワクチンの入荷量によっては大幅に遅れる場合がある云々.私は少し間をおいてから予約しようと思います.

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hakan germanによるPixabayからの画像

現在の日本の感染状況では,まずは医療や福祉に従事する人(医師や看護師だけでなく,調理や清掃や事務などに携わる人もすべて)に優先的に接種するのがよいと思うので,行政にはそのような方針で取り組んでもらい,それが完了したら高齢者への接種を始めればよいと思います.このあたりは選挙時の老人票目当ての政治介入で優先順位がおかしくなってしまうリスクがありますが,それに対しては専門家が声を大にして,職を賭して言うべきでしょう.ここで科学が政治に負けてはいけません.

ちなみに...新型インフルエンザパンデミックが予想されたころ,アメリカでは重症者に対する人工呼吸器の優先順位が議論され,当初は高齢者を優先すると決められたそうですが,高齢者自身が異議を唱え,サイトカインストームで重症化しやすい子供を優先するよう変更されたそうです.

実はこの優先順位は大変重く難しい課題で,日本でも専門家の間では議論が活発に行われており,その一端は例えばこの記事に見ることができます.また感染状況が変われば,医療従事者を優先すべきという結論も変わる可能性があります.例えばこの記事

状況によっては,日本でも高齢者自身が声を上げるべきだと思いますが,接種会場に押し寄せている一部の人たちには期待できないでしょうね.

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2020/12/29

あの時は 8 週間籠城しろと言われた

この年末年始は世界中で COVID-19 とどう向き合うかの各種実験が行われているといってよいのではないでしょうか?国や地域によって,政治制度や文化,習慣によってさまざまな議論が行われ,献身と努力と軋轢と憤怒と絶望が入り混じっています.

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TumisuによるPixabayからの画像

さて思い出してみましょう.そう,2003 年の SARS コロナウィルス (SARS-CoV) のときのことを.あの時,日本は幸いにもパンデミックを免れ,世界的にも感染者の絶対数や重症事例は多くありませんでした.しかし SARS の次にはインフルエンザ H5N1 亜型の変異種や H7N9 亜型の変異種,いわゆる新型インフルエンザ・ウィルスがやって来る,それは時間の問題だと言われていたのです.その数年後,当時の私の職場では事業継続 (BCP) の観点から感染症の専門家を招いて講演会を行い,驚くべき警告を受け,事前の準備をするように言われたのでした.

最もショックを受けたことは

パンデミックになったら自宅で 8 週間籠城しなさい.そのために事前に食料などを備蓄しなさい.最も恐ろしいことは餓死者が出ること.

と警告を受けたことです.つまりこういう事です.

新型インフルは強毒性で感染力も強いと想定されるので,社会全体の動きを止めるしかパンデミックを終息させる手立てはない.感染症の専門家としては 8 週間の自宅籠城が必要と考える.会社や学校などはすべて閉鎖.交通機関は停止.事前に食料や生活必需品の備蓄が必要.社会インフラについては機能維持のための特別の体制が必要.物流は大幅に滞るので,最も危惧されるのは餓死者が出ること.

警告の中で「籠城」や「餓死」という言葉が使われたことに,私は強い衝撃を受けました.これは戦時よりもひどい.今の社会ではとうてい対応できない手段だと思ったからです.そういう言葉を持ち出さなければならないほど,当時の専門家の危機感は強かったのでした.また 10 代の若年層にサイトカインストームが発生する,人工呼吸器が足りない,トリアージュに対する合意がないなど,絶望的な予測も述べられていました.

その後あるガス会社で新型インフル対策を聞く機会があったのですが,交通機関がすべて止まることを想定し,必要最低限の社員がローテーションを組んで自家用車で仕事の現場に通勤する計画を立てている云々.ほほう,さすがはガス会社.事前の計画ができていることに感心しました.

全国民が 8 週間自宅に籠城するといったい何が起こるのか?当時も政府内部では議論が行われたはずです.そしてその議論は今も公表されないまま,今の事態に行き当たっています.当時の議論が現在に生かされているかどうかも検証できません.社会的なショックを恐れて公表しないのかもしれませんが,それはあまりに国民を舐めているのではないでしょうか?多少の騒ぎは起こるでしょうが,それを乗り越えて国民と国家を守るのが政治と行政の仕事です.政治も行政も疫病に対する覚悟が無さすぎる,その覚悟の無さが国民にも伝染していると感じます.

新型インフルのときの専門家による強い警告に比べると,今の SARS-CoV-2 に対する対策はいかにもおざなりで,疫病を食い止めるという覚悟が感じられません.唯一覚悟を示したのは中国でしょう.その強権的手法は嫌悪されていますが,成果は目を見張るものがあります.多少は参考にすべきでしょう.

今回皮肉なことは,想定されていた新型インフルではなく,SARS-CoV の変異種がパンデミックを引き起こしたことです.しかし,やるべきことはそう変わりありません.ちなみに,私があの時に買った 8 週間分のマスクが今になって大変役立っています.

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2020/10/03

親しき仲にもマスクあり

昨日は年に一度の健康診断で,近隣の総合病院に併設されている健診センターで午前中を過ごしました.以前と異なっているのは,まずマスクをしていない人は病院内立ち入り禁止になっていること,さらに入口にサーモカメラが設置されており,それで入館者の体温を測っていること.

まあ当然の措置とは思いますが,日本では今回のコロナ騒ぎによって初めてこのような本格的な入退管理が始まったといってよいでしょう.ところが台湾や香港では,2003年の SARS 騒ぎのときには空港でもホテルでもデパートですらこのようにやっていたので,現地では「またか」という程度の感覚だと思います.

あの時面白いと思ったのは,香港から瞬く間にカナダのトロントに SARS が飛び火したのに比べると,日本にはほとんど感染が広がらなかったことです.当時の中華圏の人の行き来の濃淡と,トロントがいかにコスモポリタンな街であり魅力的な移住先だったかがよくわかる出来事でした.

さて,米国のドナルド・トランプ大統領が新型コロナウィルスに感染したそうです.マッチョを気取る保守未開派(これは私の造語です)の傾向として,彼とその周辺もマスクを着けることが少なかったと思いますが,その影響があったのかなかったのか?

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Juraj VargaによるPixabayからの画像

欧米文化圏では,マスクをするのは医療関係者など限られた人たちのもので,顔の大半を隠すというのは自分の表情,特に笑顔を見せられなくなり,敵意や攻撃性がないことを示す社交的手段がないのは嫌だと考える傾向があります.イスラム教のブルカチャードルなどのヒジャーブが忌避されるのも同じ理由だと思います.

ところが,欧米圏では逆にサングラスは常用されますし誰も咎めたりはしません.目こそ感情を最もよく表す顔のパーツだと思いますし,人間は白目が見えるので視線の向きもよくわかり,これを見せないことはよほど自分の感情を隠したい場合だと思うのですが,これはまあ文化の違いと言うしかないのでしょう.

いずれにせよ今日は

下着を着けるようにマスクを着けよう,親しき仲にもマスクあり

と言うべき状況だと思います.人々の意識も徐々に変わっていくと期待したいところです.

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2020/09/07

PCR 検査狂想曲

ここ半年ばかり,新型コロナウィルスこと SARS-CoV-2 に関する報道があふれていて,中でも感染の有無を判定するための PCR 検査に注目が集まっています.これまでメディアも一般の人も PCR というものがどういうものか,全く知る機会が無かったことに加えて,この種の検査につきものの統計的過誤に対する理解が(いまだに)低いため,狂想曲のようになっています.

PCR をはじめとする遺伝子増幅法には,今から15年ほど前に仕事で関わったことがあるのですが,その話は置いておいて,今回は PCR 検査結果の解釈について議論したいと思います.キーワードは母集団とその事前確率です.

PCR(ここでは RT-PCR のこと)検査の品質は,プライマーの選択や塩基長,試薬メーカー,温度サイクルのパラメーター,バイオクリーンルームの運用,検体の採取法や取扱いの巧拙などで変わるのですが,ここでは感度 70 %,特異度 99.9 % とします.

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Belova59によるPixabayからの画像

まず,パンデミックの初期段階で全国民を無作為抽出して 10 万人の被験者を選び,PCR 検査をしたとします.このとき感染率はまだ低いでしょうから,全国民の 0.1 % が感染していると仮定しましょう.つまり母集団は全国民,事前確率は 0.1 % です.

次にパンデミックが進行した段階で,発熱などの症状がある人だけを対象に再び 10 万人を対象にして PCR 検査を行ったとします.このときの事前確率はそれなりに高いはずなので,例えば 10 % としてみます.すると検査結果は以下のようになります.

事前確率 0.1% 10%
被験者数 100,000 100,000
感染者数 100 10,000
真陽性者数 70 7,000
偽陽性者数 100 90
陽性者合計 170 7,090
適合率 41.2 % 98.7 %
真陰性者数 99,800 89,910
偽陰性者数 30 3,000
陰性者合計 99,830 92,910
偽陰性率 0.03 % 3.23 %

まず注目していただきたいのは適合率です.これは陽性と判定された人のうち,本当に感染者である人の割合です.1 番目の検査でこれが 41.2% しかないということは,「あなたは陽性です」と言われたとしても,本当に感染している確率は 4 割しかないことになります.従ってこのような段階で陽性者をすべて隔離したり入院させたりすべきかどうか,そのために医療資源がひっ迫するのであれば非常に判断が難しいでしょう.現実には陽性者に再検査,再々検査を受けてもらうことになると思います.ところが 2 番目の検査では適合率は 98.7 % ですから「あなたは陽性です」と言われたらまずほとんど確実に感染していると言えるので,直ちに必要な医療措置を取る必要があります.

次に注目していただきたいのは最後の項目の偽陰性率です.これは陰性と判定された人の中に紛れ込んでいる感染者の割合です.1 番目の検査では 0.03 % に過ぎないので,「あなたは陰性です」と言われたらほぼ確実に感染していないと言えますから,陰性者は無罪放免,場合によっては「陰性証明(非感染証明ではない!)」なるものを出してもよいでしょう.しかし 2 番目の検査では偽陰性率は 3.23 % もあるので,100 人の陰性者の中には実は 3 人は感染者がいることになります.これではとても陰性証明など出せないでしょう.

このように,全く同一の検査を行っても,母集団の事前確率によって結果の解釈を大きく変えなければなりません.問題は,感染症の場合,事前確率は事前にはわからない点です.これは事後に推定するしかありませんので,パンデミックの進行途中では手探りで複数の事前確率を想定しながら慎重な解釈を行うしかありません.ここに専門家の間でも大きな意見の差異が生まれる原因があります.

特に母集団の選び方は重要です.日本は PCR 検査資源に乏しいため,できるだけ事前確率が高い母集団(有症状者や夜の街関係者)を選んで検査を行う傾向にあります.すると適合率は高くなるので医療措置を取るかどうかの判断はしやすくなります.しかし同時に偽陰性率も高くなるので,陰性者には複数回の再検査を行って検査資源を消費することにもなっています.

一方,巷には無症状者にも幅広く検査を行う意見も強いのですが,これは事前確率が低い母集団で検査しろと言っているわけなので,適合率が低くなり,陽性者への再検査の必要性が高まり,ただでさえ乏しい検査資源がさらにひっ迫します.このあたりの一般への説明は大変難しいので省略しがちですが,私はワイドショーなどの時間が取れる番組では丁寧に説明すべきと思います.もちろん検査資源が膨大にあれば話は別です.しかし RNA の検出が簡単ではないことはあまり知られていないのではないでしょうか?

武漢では SARS-CoV-2 に対する PCR 検査の特異度は 99.997 %,オーストラリアでは 99.97 % あったという報告もあります.試しに武漢の数値を入れてみると,事前確率が 0.1 % であっても適合率は 95.9 % という高い値になるので,陽性判定は非常に楽になります.しかし偽陰性率はほとんど変わらず 3.23 % のままです.偽陰性率を下げるには感度を大幅に,例えば 95 % 以上に上げるしかないのですが,これは現在の遺伝子増幅法ではなかなか難しいようです.

当座の私の結論は,今からでも遅くないので PCR 検査資源を拡充すること,特に民間の臨床検査センターの質と量を向上させること.さらにこれまで行ってきたすべての検査データを一元管理できる体制を整え,事後の検証を厳密に行うことです.検査と医療の間をつなぐには再検査を増やして統計的過誤を減らすしかありませんので,検査資源の拡充と統計値の随時更新が最も本質的です.

一般社団法人「日本疫学会」のこのページに Q and A が掲載されていますので,参考にしてください.

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2020/08/29

介護保険証が来ちゃった

つい数か月前まで,父親の介護保険の手続きや還付金の受け取りなどでバタバタしていたのですが,まったく不意打ちで私自身の介護保険被保険者証が送られてきました.これは満65歳になる人にはその前月に自動的に送られてくるので,当たり前ではあるのですが,心の準備ができていないのにいきなり被保険者証が来たので,びっくりしてしまいました.

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介護保険はこれまで長い間保険料を納めるばかりで,保険料は今後も払い続けるのですが,いよいよサービスを受ける側に回るのかと思うと,考えさせられるものがあります.実際に要介護や要支援の状態になり介護サービスを受けるのはだいぶ先だろうと思うのですが,毎朝毎夕近所を走り回っている介護サービス事業者の車を見る目が,今後は変わるのかもしれません.

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2018/12/03

排石記 その2

本年4月23日に,このブログで報告した通り,腎臓結石を排出しました.私のこれまでの人生では痛みを伴う排石は7-8年間隔だったので,これで当分は痛いことはないと高を括っていたら,何と9月18日の夜から翌日未明にかけて,右わき腹が鋭く痛み始めました.くっそー,半年しか経ってないのに,また石が出てきやがった.

鎮痛薬のアセトアミノフェンを服用し,かかと落としなどをやってみます.薬が効いて痛みは軽くなり,肉眼でわかるような血尿は無くなりました.朝になって再びアセトアミノフェンを服用.日中から就寝時にかけても痛みは消え,血尿もありません.しかし石が膀胱に落ちてきたときに感じる膀胱出口の違和感は無いので,痛みや血尿は無いものの,石はまだ尿管のどこか(総腸骨動脈・総腸骨静脈との交差部あたり)に停留しているはずです.

痛み発生から3日後の9月21日の深夜,再び痛みで目が覚め,もだえ苦しみます.翌日9月22日の朝と晩に痛み止めを服用.9月23日には痛みは消えましたが,膀胱に落ちた感触はありません.

次に痛みがやって来たのはそれから10日以上経った10月3日の未明.この時も耐え切れずにアセトアミノフェンのお世話になり,痛みは10月7日まで断続的に続きました.

しかし,10月11日夜の血尿を例外として,それから何週間も痛みも血尿も無く,いったい石はどこに行ってしまったんだろう?と思える状態が続きました.この間,10月26日には定期健診を受けたので,わけを話してエコーで見てもらったのですが尿管は見えず.

ようやく11月10日になって,泌尿器科の定期診断でX線写真を撮ってみると,何とまあ,見事に尿管の途中に停留しているではありませんか!ウロカルンという排石を促す(かもしれない)薬と,座薬の鎮痛剤をもらってきました.

その10日後の11月20日の未明に久しぶりに痛みで目が覚めました.しかし,痛みの位置がだいぶ下がっています.膀胱まであと数センチ.この日は終日鈍痛に悩まされました.

それが収まってさらに10日ほど経った11月30日の未明.膀胱にかなり近いところ(尿管が膀胱壁を貫く狭窄部)が痛んで目が覚めました.例によってアセトアミノフェンを飲みましたが痛みがなかなか消えません.午前中は来客があり打ち合わせなどしていたので,痛みをこらえながらの会話です.ところが午後になった13時30分頃,痛みが急速に弱まり,待ちに待った膀胱出口の違和感が感じられるようになりました.とうとう石が膀胱に落ちたのです.あとは水分をたくさん取り,おしっこをたくさん出して石を押し流せば良いだけです.

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しかし石は4月の時のようにすんなりとは出て来ず,それから48時間以上たった12月2日の19時ころになってようやくおしっこと共に出てきました.回収にも成功し,計測してみると長辺 6 mm,短辺 4 mm ほどの回転楕円体に近い形です.色は赤黒く,4月の時の石とほぼ同じ.今週末に泌尿器科での診察の予約を入れているので,この石を持って行って見せようと思います.

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今回学んだことは,石が腎臓を出て排石まで2か月半もかかるという,こういう排石の仕方もあるのだということです.これまでは痛みの発生から排石までせいぜい4日ほどだったので,今回がいかに特異だったかがわかります.この間,苦痛が長引き気分も晴れず,大変つらかったのですが,これでようやく明るい気分で年末年始を迎えられます.石のほうも長旅でさぞ疲れたことでしょう.お疲れさまでした.

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それにしても,良かった,良かった.

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