自然

2026/06/04

オオヨシキリ

台風一過の青空,とはいかず,一日中北東気流が入って来て黒い雲が多い曇り空の一日,昨日の台風で調整池がどうなったのか気になったので散歩に出かけました.

鳥は少なめ.クワの実が終盤にさしかかり,ムクドリたちがさかんに群れていました.昨日は暴風雨でろくに食べ物を取れなかったせいもあるのでしょう.

調整池ではオオヨシキリが囀っていたのですが,今年はオオヨシキリが少ないです.例年だとこの調整池には4羽程度のオスがなわばりを張って競い合って囀っているのですが,今年は2羽.あまり競争が厳しくないためか囀りもサボりがちでした.個人の感想ですが,声にも切迫感がありません.

Earlysummeraroundhome_jun2026_0012m

ここから遠く離れた別の谷津田でもオオヨシキリはほとんど囀っていなかったので,今年はオオヨシキリの渡来が全体に少ないのかもしれません.なぜなのでしょうか?

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2026/06/01

鳥の飛行力学 入門 第 7 版

2025年3月にこのブログ上で初版をリリースした「鳥の飛行力学 入門」の改訂第7版をリリースします.いよいよ改訂を打ち止めできると感じていますが,実際はどうなりますやら.

Birdflight_v7_ch4

今回は見た目には小規模な改訂で,上図に示したようなKuttaの条件が成立しない場合の流線の図を追加し,また小さな数表を段落中に埋め込んで紙面を節約したことが目立つ程度です.

しかし目立たないところでは,細かな誤記の修正,語句や表現の改良や書き直し,図の作り直しなどを続けてきました.今回は用語や仮名遣を出来る限り統一したつもりなので表記の揺らぎはかなり減ったはずです.特に「言う」と「いう」の使い分けには悩まされました.日本語は日本人にとっても難しいですね.英語ではFowler'のような用法辞書が昔から重宝されているのですが,日本語にはそういうものはないのでしょうか?

そう思ってWebを調べてみた限りでは,出版社の編集部はそれぞれ独自の用法ポリシーを定めていて,表記の揺れが無いように努めているようです.しかしそれらはあくまで組織内部で共有されるもので外部に公開されてはいません.公開されているものとしては文化庁が公文書における用法を定めた『公用文作成の考え方(建議)』があります.内容は非常に充実していて全て読み通すことは困難な分量.これを霞が関や自治体の職員が完全に咀嚼して使いこなすことは難しいと思うので,こういうものこそ生成AIに学習させて用法チェッカーとして使うべきです.すでにデジタル庁は動いているのではないかな?

私の場合,統一作業にはWZエディタの用語統一機能を利用しています.統一するための辞書は自分で作らなければならないので,それを作るまでは試行錯誤の連続である程度の時間が必要になりますが,いったん作ってしまえば,あるいは作成途中であっても,統一作業そのものは短時間で行えます.やはりツールは使うものですね.辞書を作るとき上記の『公用文作成の考え方(建議)』は大いに参考になりました.しかし常用漢字の枠は窮屈なので,自分なりに適当にアレンジしています.

もう一つ頭を悩ませているのは参考文献の扱い方です.従来はLaTeX組み込みのbibliography機能を素朴に使っていました,そろそろBibTeXの後継と見なされているBibLaTeXを活用して文献情報を本文とは別のファイルに切り離し,文献リスト作成の自動化と表現形式の統一を計りたいと思います.ところが素のBibLaTeXは日本語の文献表示には全く対応していないので,例えば多数の著者名をまとめるときに “ et al. ” とやっちゃうのです.ここは “,他” としたいところ.

Webを検索するとBibLaTeXでも日本語に対応できると称するカスタマイズ法がいろいろ上がってはいるのですが,コピーして使ってみるとどうもイマイチ.それらの中から最も私のスタイルに近いものを拾ってきて,さらに自分なりに改造して使い始めたところです.まだ試運転中なのですが最低限の設定はできたと思うので,思い切って今回のリリースに使ってみました.以前のものとはあまり見分けがつかないと思いますが,おかしなところがあったらご指摘ください.

この本は自分の趣味として書いたもので,販売して金銭を得ることを考えていません.私のOneDriveに置いておきますので,ここから自由にダウンロードしてください.コピーや転載も自由です.

質問は奥付に書いたアドレスへのメールで受け付けますが,素早い応答は期待しないでください.ある程度質問の数がまとまったらWeb上で質疑応答をやれるといいなと思っています.

ファイル名: BirdFlight_v7.pdf
総バイト数: 6,854,863

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2026/05/25

AviList v2025 の反復名

今月上旬にアップした世界統一の鳥類チェックリストのAviListについて,反復名 tautonym を調べてみました.

生物分類学の動物命名規約では反復名が許容されていますが,それは属名と種小名が同一の綴りである種(つまりその属の模式種)の名前のことです.さらに基亜種も定義されていれば,それは種小名と同一なので,結局3つの同一のラテン語が並んでいる亜種名が存在することになります.

以下の表は,反復名の種と,亜種名まで含めて反復している亜種を網羅したリストです.AviList v2025では反復名は 96 種,うち亜種名まで反復しているものが 54 亜種あることがわかります.

Tautonym で有名なものはカササギPica pica でしょうか?私はワシミミズクBubo bubo も鳴き声を連想させてとても良いと思いますし,タシギの Gallinago gallinago も大好きです.

以下に表を載せますが,AviListではIOC Listと比較すると科や属のシーケンス(並び順序)がかなり変わったので,見た目はIOC Listの反復名と異なっていますが,内容はほとんど同じです.

属名 種小名 亜種名 英名 和名
Casuarius casuarius   Southern Cassowary ヒクイドリ
Coscoroba coscoroba   Coscoroba Swan カモハクチョウ
Cygnus cygnus   Whooper Swan オオハクチョウ
Anser anser Greylag Goose ハイイロガン
Radjah radjah Raja Shelduck シロガシラツクシガモ
Tadorna tadorna   Common Shelduck ツクシガモ
Histrionicus histrionicus   Harlequin Duck シノリガモ
Pipile pipile   Trinidad Piping Guan ナキシャクケイ
Pauxi pauxi Helmeted Curassow カブトホウカンチョウ
Mitu mitu   Alagoas Curassow チャバラホウカンチョウ
Lerwa lerwa   Snow Partridge ユキシャコ
Lagopus lagopus Willow Ptarmigan カラフトライチョウ
Falcipennis falcipennis   Siberian Grouse カマバネライチョウ
Perdix perdix Grey Partridge ヨーロッパヤマウズラ
Crossoptilon crossoptilon White Eared Pheasant シロミミキジ
Gallus gallus Red Junglefowl セキショクヤケイ
Francolinus francolinus Black Francolin ムナグロシャコ
Coturnix coturnix Common Quail ヨーロッパウズラ
Poliocephalus poliocephalus   Hoary-headed Grebe シラガカイツブリ
Tetrax tetrax   Little Bustard ヒメノガン
Guira guira   Guira Cuckoo アマゾンカッコウ
Leucogeranus leucogeranus   Siberian Crane ソデグロヅル
Antigone antigone Sarus Crane オオヅル
Grus grus   Common Crane クロヅル
Crex crex   Corn Crake ウズラクイナ
Porzana porzana   Spotted Crake コモンクイナ
Porphyrio porphyrio   Purple Swamphen ヨーロッパセイケイ
Himantopus himantopus   Black-winged Stilt セイタカシギ
Vanellus vanellus   Northern Lapwing タゲリ
Jacana jacana Wattled Jacana ナンベイレンカク
Limosa limosa Black-tailed Godwit オグロシギ
Gallinago gallinago Common Snipe タシギ
Alle alle Little Auk ヒメウミスズメ
Ichthyaetus ichthyaetus   Pallas's Gull オオズグロカモメ
Puffinus puffinus Manx Shearwater マンクスミズナギドリ
Ciconia ciconia White Stork シュバシコウ
Sula sula Red-footed Booby アカアシカツオドリ
Anhinga anhinga Anhinga アメリカヘビウ
Urile urile   Red-faced Cormorant チシマウガラス*
Cochlearius cochlearius Boat-billed Heron ヒロハシサギ
Nycticorax nycticorax Black-crowned Night Heron ゴイサギ
Apus apus Common Swift ヨーロッパアマツバメ
Coeligena coeligena Bronzy Inca ブロンズインカハチドリ
Ensifera ensifera   Sword-billed Hummingbird ヤリハシハチドリ
Bubo bubo Eurasian Eagle-Owl ワシミミズク
Clanga clanga   Greater Spotted Eagle カラフトワシ
Milvus milvus Red Kite アカトビ
Buteo buteo Common Buzzard ヨーロッパノスリ
Colius colius White-backed Mousebird セジロネズミドリ
Todus todus   Jamaican Tody ジャマイカコビトドリ
Galbula galbula   Green-tailed Jacamar ミドリオキリハシ
Indicator indicator   Greater Honeyguide ノドグロミツオシエ
Pyrilia pyrilia   Saffron-headed Parrot アカメインコ
Mascarinus mascarinus   Mascarene Parrot マスカリンインコ
Manacus manacus White-bearded Manakin シロクロマイコドリ
Rupicola rupicola   Guianan Cock-of-the-rock イワドリ
Porphyrolaema porphyrolaema   Purple-throated Cotinga ハシブトカザリドリ
Cotinga cotinga   Purple-breasted Cotinga ムネムラサキカザリドリ
Suiriri suiriri Suiriri Flycatcher スイリリハエトリ
Tyrannus tyrannus   Eastern Kingbird オウサマタイランチョウ
Pyrope pyrope Fire-eyed Diucon アカメタイランチョウ*
Tchagra tchagra Southern Tchagra マユジロヤブモズ
Xenopirostris xenopirostris   Lafresnaye's Vanga クロアゴハシボソオオハシモズ
Oriolus oriolus   Eurasian Golden Oriole ニシコウライウグイス
Pyrrhocorax pyrrhocorax Red-billed Chough ベニハシガラス
Temnurus temnurus   Ratchet-tailed Treepie キリオオナガ
Pica pica Eurasian Magpie ユーラシアカササギ
Incana incana   Socotra Warbler ソコトラムシクイ
Riparia riparia Sand Martin ショウドウツバメ
Curruca curruca Lesser Whitethroat コノドジロムシクイ
Erythrogenys erythrogenys Rusty-cheeked Scimitar Babbler ホオアカマルハシ
Regulus regulus Goldcrest キクイタダキ
Troglodytes troglodytes Eurasian Wren ミソサザイ
Cinclus cinclus White-throated Dipper ムナジロカワガラス
Luscinia luscinia   Thrush Nightingale ヤブサヨナキドリ
Calliope calliope Siberian Rubythroat ノゴマ
Phoenicurus phoenicurus Common Redstart シロビタイジョウビタキ
Oenanthe oenanthe Northern Wheatear ハシグロヒタキ
Quelea quelea Red-billed Quelea コウヨウチョウ
Amandava amandava Red Avadavat ベニスズメ
Granatina granatina   Violet-eared Waxbill トキワスズメ
Petronia petronia Rock Sparrow イワスズメ
Coccothraustes coccothraustes Hawfinch シメ
Pyrrhula pyrrhula Eurasian Bullfinch ウソ
Chloris chloris European Greenfinch アオカワラヒワ
Carduelis carduelis European Goldfinch ゴシキヒワ
Serinus serinus   European Serin セリン
Spinus spinus   Eurasian Siskin マヒワ
Xanthocephalus xanthocephalus   Yellow-headed Blackbird キガシラムクドリモドキ
Icterus icterus Venezuelan Troupial ムクドリモドキ
Dives dives   Melodious Blackbird ウタムクドリモドキ
Curaeus curaeus Austral Blackbird ミナミムクドリモドキ
Cardinalis cardinalis Northern Cardinal ショウジョウコウカンチョウ
Cyanicterus cyanicterus   Blue-backed Tanager セアオフウキンチョウ
Melanodera melanodera White-bridled Finch ノドグロシトド
Diuca diuca Diuca Finch* ジュウカチョウ

日ごろ目にしている鳥の中にも多くの反復種が含まれていることがわかって面白いです.

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2026/05/24

ニワトコの実が熟した

ここ4日間ほどは冷たいやませがびゅうびゅうと吹き,かなりの雨も降って肌寒い日が続きました.衣替えでしまい込んだ厚手の衣類を引っ張り出したり,冬用の寝具を再び使ったりと季節が2か月くらい元に戻った感があります.昨日はようやく雨が上がり,やませは吹いていたものの日差しにも恵まれたので散歩に出かけました.

Earlysummeraroundhome_may2026_0070m

気温は低かったものの草の丈がいっそう高くなり,季節が進んでいることを実感しました.定点観測しているニワトコの木では実が熟して赤くなっていたのですが,すでにかなりが食べられて無くなっていました.

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2026/05/15

キジバトはニワトコの実が好物

昨日はやませが吹いて肌寒かったのですが,今日はお昼頃から晴れ上がって日差しが届き,気温が上がってきました.散歩の歩きはじめは涼しかったのですが,日向を歩くうちに汗ばんできました.

散歩コースではクワの実が熟し,クワの木への鳥たちの出入りが激しくなってきました.最も優勢なのはムクドリですが,スズメメジロも出入りしています.

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ニワトコの実はまだ青く,赤く色づくのはもう少し先なのですが,すでにキジバトが陣取って青い実を食べていました.キジバトの大好物なのですが,この調子だと色づくころには食べ尽くしてしまうのではないかと心配です.

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2026/05/11

ウキヤガラ

上空の寒気の影響で積雲がたくさん沸き立ってはいるものの,良く晴れて強い日差しが照り付けています.木々の緑が濃くなり,もう新緑とは言えなくなってきました.今日も散歩コースを歩いたのですが,目立ったのは耕作放棄地に群生しているウキヤガラの花.カヤツリグサ科の植物です.もと田んぼだったところなので,こういう植物にはうってつけの環境なのでしょう.

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2026/05/10

クワの実が熟してきた

5月の連休はあっという間に終わり,初夏の日差しが厳しくなってきました.気温はそれほど高くなくても,日向を小一時間散歩すると確実に汗ばみます.紫外線も強烈.

例年よりもだいぶや早いと思うのですが,クワの実が熟してきました.もう鳥たちは食べ始めています.下の写真の木がマグワなのかヤマグワなのかわかりませんが,とにかく実は食べられそう.クワは樹皮も葉も枝も果実も薬用になるようです.

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2026/05/07

キツネアザミ

どうも今年は季節の進み方が昨年にも増して早まっているように感じます.昨年もそう感じていたのですが,今年はさらに早まったという意味です.

連休初め,つまりまだ4月に散歩に出たところ,調整池でオオヨシキリが二羽さえずっていました.なわばり形成が始まったようです.例年よりもかなり早いです.

昨日と本日,当地ではホトトギスが鳴いていました.これも異常に早い.ホトトギスは例年は梅雨入りが近づいたころにやって来るはずのものです.托卵相手のウグイスはもう卵を抱いているのでしょうか?さらにクワの実が熟し始め,ヒヨドリが周囲を威嚇しながら貪っていました.これも早い.

そんなこんなで今日は初夏を思わせる蒸し暑さ.昨日は涼しかったのに一晩で空気が入れ替わったようです.昨日のうちに草刈りをしておいてよかった.庭ではエゴノキも花をつけ始めました.

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調整池ではキツネアザミがぽつんと咲いていました.シュッと立って群生しないのですね.

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AviList に準拠した辞書ファイル

つい先日IOC List v15.2に準拠したRefsort/Ruby用辞書ファイルをアップしましたが,その時に言及したようにIOC Listはこれで打ち止めとなり,今後はAviListという業界統一チェックリストに移行されます.このチェックリストは2025年6月にリリースされたものが最新版で,AviListのWeb siteから自由にダウンロードできます.この新しいチェックリストに基づいたRefsort/Rubyの辞書ファイルを試作しましたので,アップロードしたいと思います.

今回アップするのはAviList (short) から作成したRefsort/Ruby用辞書ファイルと,AviList (short) に和名を追加したものです.AviListはご多分に漏れずMicrosoft Excelのワークシートとして作成されているのですが,構造がIOC Listのマスターファイルとは異なっているため,辞書ファイル用の情報を抽出するためのRubyスクリプトを書き直しました.このスクリプトが完全に動いているか十分に検証ができていませんので,今回アップロードしたものは試作品という扱いにしたいと思います.

Refsort/Rubyの辞書ファイルとしての形式は従来とあまり変わりませんが,ファイルの冒頭にフィールド構成を書いておきましたのでフィールド番号を指定する際に参照してください.AviList (short) にはコメントとしてBibliographic detailsとDecision summaryというフィールドがあるのですが,辞書ファイルではBibliographic detailsは省略しDecision summaryのみを収録しています.従来と大きく違うのはAvibase IDが加えられていることで,これによって迅速にAvibaseで該当種を検索することができます.

AviList v2025とIOC List v15.2との差異をチェックしながら編集作業を進めたのですが,すぐに気がついたことは,IOC Listでは亜種を種に格上げして主を分割することが積極的に行われてきたことに対して,AviListは保守的でIOC Listが種に格上げしたものを亜種に戻したケースが散見されました.これはTaxCommという委員会で議論し投票するというプロセスを経て決められていったようです.

典型的なものはアメリカコガモです.IOC List v15.2ではAnas carolinensis, Green-winged Teal, "Gmelin, JF, 1789"と独立種だったものが,AviListではAnas crecca carolinensisと亜種に引き戻されています.AviListのWeb siteではこのケースをCornell Labの写真付きで説明しています.ちなみに日本鳥類目録改訂第8版では亜種として収録されています.ところが日本鳥類目録で種として収録されたばかりのChloris kittlitzi, Bonin Greenfinch, オガサワラカワラヒワ, "(Seebohm, 1890)"はAviListではChloris sinica kittlitziと亜種に格下げされています.これはちょっと残念ですね.AviListのCore teamに日本人の名前はありませんので,今後は日本の鳥類学者の参画や意見の提出があるといいなと思います.

AviListのワークシートは分類クラスごとにセルの背景色が付けられているのですが,この色がちょっとどぎついと感じたので,私なりに淡色系に変更しています.非常に大きなワークシートなので,目的の種を探すにはスクロールしたりせずに検索メニューから入るのが良いと思います.

ダウンロードするにはここから入ってください.このブログ右側のカラムArchiveにもAviListという項目を追加しておきます.

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2026/05/01

IOC List final v15.2 released

IOC World Bird List v15.2 が予定よりも半年以上遅れてリリースされました.本来は2025年7月頃にリリースされるはずだったものが,2026年4月末になって,しかもひっそりとリリースされたのです.

それにはわけがあります.もともと7, 8年前から世界に数種類ある鳥類のチェックリストの大統一の議論が進められていて,それが昨年6月頃に初めて形を成して AviList v2025としてリリースされたのです.IOC Listは統一チェックリストの中核を担っていますので,役割を終えてAviListに移行することになったのです.乱立?していたチェックリストが統一されたので,今後はAviListが事実上唯一の権威あるチェックリストとして機能していくと思われます.

この統一作業のためIOC Listの編集者たちは大部分の時間と労力をAviListのほうに注がざるを得ず,そのためIOC Listの改訂は遅れに遅れて,最終版はマスターリストのみがひっそりとアップロードされたというわけです.従来リリースされていた種や英名や分類体系の変更点リストは今回はリリースされていません.

このような環境変化に合わせて,Refsortの辞書ファイルの元となるデータベースをIOC ListからAviListに切り替えるつもりです.従ってIOC Listベースの辞書ファイルは今回リリースするものが最後となります.今後はAviListをベースにした辞書ファイルの作成を進めていくつもりです.

今回収録されたのはが 44,が 251,が 2,389,が 11,227(うち絶滅種が 163),亜種が 19,797 です.

日本のバーダー向けに重要と思われる変更点を書こうと思ったのですが,今回は上記のように変更点リストがリリースされなかったので,変化を網羅的に拾うことができませんでした.目立ったものとしてはクイナ類の属レベルの異動が多かったという印象です.例えばヤンバルクイナHypotaenidia属からGallirallus属へ異動されています.これはAviList統一作業の中で生じた変化です.


IOC 本家の Master List (学名と英名を収録した Excel ファイル)を編集して,Refsort/Ruby 用の辞書ファイル(拡張子が .ref のテキストファイル)を作りましたので, Microsoft One Drive 上に設けた “IOC List Archive” にアップロードしました.エンコーディングは UTF-8US-ASCII の 2 種類です.正版は UTF-8 版で US-ASCII 版は簡易版ですが,詳細についてはユーザーズガイドをご覧ください.

このオリジナル版の辞書ファイルと併せて,全ての掲載種に和名を付与した辞書ファイル 2 種と, IOC Master List の和名追加版( Excel ファイル)も同時にリリースしました.これら和名追加辞書についても,UTF-8 でエンコードしてあるものが正版ですが,Windows などでの使い勝手を考慮して Windows-31J でエンコードしたものも同時にアップしてあります.詳細についてはユーザーズガイドをご覧ください.

単に種名を調べるためだけであれば,和名追加版の Master List( Excel ファイル)が最も便利です.ただし長大なワークシートなので,目的の名前をスクロールして探すのは非効率です.検索メニューからジャンプするのが良いでしょう.


これらのファイルは前述のとおり,Microsoft One Drive 上に設けた IOC List 専用のフォルダからダウンロードできます.それには,このブログ右側のコラムの最上段の Archive の中の IOC List Archive をクリックしてください.そうすると One Drive のフォルダに入ることができますので,あとは適当に選んでダウンロードしてください.


I am pleased to announce that I have posted reference files for Refsort/Ruby compiled directly from the latest and final IOC World Bird List v15.2. It contains 44 Orders, 251 Families, 2,389 Genera, 11,227 species including 163 extinct ones, and 19,797 subspecies, respectively. Please try it out, and enjoy its capability and speed.

Note that the reference file "ioclist_v152u.ref" is encoded in UTF-8 in order to retain all European accents and umlauts with complete fidelity as they are in the IOC Master List.

For those who want to use Refsort/Ruby in universal ASCII environments, I have posted another reference file "ioclist_v152a.ref" encoded in pure US-ASCII. Note that characters with accents and umlauts have been simplified to their nearest neighbors. So please be careful in particular when you refer to authorities of species.

I have also posted two different reference files "ioclist_v152ju.ref" and "ioclist_v152jw.ref" (encoded in UTF-8 and Windows-31J, respectively) which include Japanese names for all species. If you want to know Japanese names, please refer to those files.

In order to sort a list properly using these reference files, you need to align the encoding of the input file to that of the reference file, and you should add a magic comment specifying the encoding in the first line of these files, such as

#!E -*- coding: UTF-8 -*-

or, add an option "-E UTF-8" into your commandline.

You can skip this process if your iput file is encoded in the default encoding of your platform, e.g., US-ASCII or Windows-31J for Windows, UTF-8 for macOS or Linux.

A master list in Excel format containing a column of Japanese names has been posted as well. This would be most convenient for quick reference.

You can download appropriate files from my area of Microsoft One Drive by clicking “IOC List Archive”. Enjoy, and bon appétit.

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