カメラ・写真

2023/06/23

新しいカメラの試し撮り

このところ雨が降ったり野暮用があったりして散歩に出なかったので,ブログの更新が滞っていました.今日も小雨が降っているのと体調が良くなかったので散歩には出なかったのですが,カメラを新調したので,自宅の庭で試し撮りしてみました.背景が美しくないのはご容赦ください.

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実は初めてのミラーレスカメラ.ただしフルサイズではなくAPS-C サイズです.野鳥の写真を撮ることが多いので望遠系を使うのが基本のため,初めから APS-C を選んだ次第.お財布にも優しいです.

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曇天だったので光はよく回り込んで植物のディテールまで良く写すことができました.晴天の直射日光下ではこうはいきません.また安価なキットレンズの割には良く写ることに感心しました.これなら普通の撮影はこれ 1 本でいいんじゃないの?

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このカメラにある程度慣れたら望遠ズームを物色したいと思っています.高価なのですが,お金と時間は生きている間に使いたいので.

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2023/01/21

やっとタシギが来訪

昨夜から今日明け方にかけては強い北風が吹き荒れ,暖かだった空気が冷たい空気に入れ替わりました.今日日中の高空にはすじ雲が多く見られ,上空にも寒気が押し寄せつつあることが見て取れます.外を散歩すると気温が下がったことが肌で感じられます.

さて散歩コースの調整池がきれいに草刈りされたので,やってくるべきはタシギたちです.昨日はまだ姿を見なかったのですが,今日こそはと思って探してみると,いました,いました,冬のご常連タシギです.調整池が草刈りされるまでは近くの田んぼの水たまりにいることは分かっていたのですが,調整池には姿を現さず寂しい思いをしていました.

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このような環境に見事に溶け込む保護色をしているので,写真を見てもなかなか見分けにくいと思います.Photoshop でレタッチしてタシギ以外をモノクロにしたものもお見せしたいと思います.

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2023/01/20

ヒクイナが出てきた

散歩コースの調整池の草刈が完全に終了し,道路わきの背の高いヨシオオブタクサなどが一掃されたため,非常に見通しが良くなりました.水辺のヨシも水面より高い場所に生えていた株は刈り取られたので,これまでよりも格段に鳥が見やすくなりました.

どれどれ,ということで歩いてみると,早速ヒクイナを目撃.道路との距離が数 m しかなく,人影がすぐ近くに見えるにも関わらず,この個体は大胆に道路わきで採餌していました.

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面白かったのは地面に落ちてボロボロになったガマの穂をついばんでいたこと.こんなものを食べて栄養があるのだろうかと思うのですが,なにがしか腹の足しにはなるのでしょうね.

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逆光の中,かつコントラストが低い被写体なので,カメラがフォーカスを合わせてくれません.動きもせわしないので,大量のピンぼけ写真を作ってしまいました.

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2022/10/22

Photoshop と Bridge の困ったところ

今週,業界標準の画像処理ソフトウェア Adobe 社Photoshop が v.24.0 にメジャー・ヴァージョンアップしました.だいたい秋の今ごろの恒例行事です.ソフトウェアのヴァージョンの小数点以上の部分の数字が一つ上がって新機能の提供が行われます. Photoshop のコンパニオン・ソフトウェアである画像の整理・ブラウザである Bridge も同時に v.13.0 という新版が提供されました.

ヴァージョンアップしろと通知が来たので素直に従って使い始めたのですが,これがいけません.昨年のメジャー・ヴァージョンアップのときもそうだったのですが,お約束のように重大なバグが入り込んでいます.それも新機能に関係したバグというよりも,これまで問題なく使うことができていた馴染みの機能に,バグやユーザーに不便を強いる仕様変更が入り込んでいることが多いのです.

昨年の Bridge では,画像の取り込み機能に番号付けの順序がそれまでとは逆になるという,かなり重大なバグが入り込み,これが直されるまでひと月程度かかりました.業務用のソフトウェアでこれは許しがたいことです.

今年の Bridge ではテキストサイズの選択肢がそれまでの 4 段階から 3 段階に減らされ,私の環境ではちょうどいいサイズを選べなくなってしまいました.これは作業性に強く影響するので,新しいヴァージョンはさっさとアンインストールし,古いヴァージョンを再インストールして使っています.

Photoshop においては,目玉機能のはずの「オブジェクト選択ツール」に時間がかかりすぎるというバグ(あるいは無理な仕様)が入り込んでいます.これは旧版でもさんざん指摘されていたことですが症状は一段とひどくなっており,この機能を使うたびに待ちきれなくなってタスクマネージャで Photoshop 自体を終了せざるを得ず,こちらもさっさとアンインストール.ひと月かふた月か待ってみるしかありません.これ自体は Adobe 社のエンジニアのレベルを窺い知る良い事例になっています.

Adobe ほどの大企業で,世界中に多数のユーザーがいる業界標準のソフトウェアで,なぜこのようなことが起きるのか理解しがたいことです.私の邪推では,他にライバルとなるソフトウェアがないので胡坐をかいて開発している,サブスクリプションで着実に日銭を稼げるようになったので,製品の完成度に対して気が緩んでいる,ベータテスト版を製品としてリリースし,その後 1 年かけてユーザーの力も借りてバグ出しと修正を続けているのではないか?とすら思えてきます.

社内での徹底的なテストが必要なのはもちろんですが,ユーザーコミュニティの中のパワーユーザーにもベータテストを依頼したりしているのでしょうか?多数のユーザーの中には,開発側が想定していない使い方をする人たちも少なからずいるはずで,そういう状況でバグが顕在化したり,仕様が不適切だったと分かることも多いはずです.

開発プロセスの改善が必要だと思います.

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2022/03/25

だいぶ花穂が伸びてきた

今日は朝の冷え込みも弱く,日中は16度くらいまで気温が上がって春らしい快適な一日.庭のトサミズキの花穂は,雪やみぞれに降られながらもだいぶ伸びてきました.

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この花もそうですが,菜の花などの黄色い花を撮るときは,赤と緑が簡単に飽和してしまいます.始末が悪いことに白トビと違って飽和していてもなかなか気づかず,ちょっと黄色が薄いなぁなどと思ってヒストグラムを見ると,見事に飽和していることが多いのです.そういう時は露出補正を多めにかけて撮り直さなければなりません.上の写真は -1.0EV の補正をかけています.

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2021/08/30

鳥影の自動計数(続き)

昨日ポストした記事の自己コメントに書きましたが,どうも昨日の方法では誤差が大きすぎる,もっと良い処理手続きはないものかと試行錯誤を楽しんでいます.

まず,テスト画像として百羽程度の鳥影を含む小さな領域を切り出しました.そして Photoshop のカウントツールを使って,鳥影の一つ一つに手動で番号をつけていきます.このとき 2 羽のシルエットが重なっていても,人間はそれを 2 羽と認識できるので,異なる番号を振っておきます.結果,合計 87 羽が写っていることがわかりました.

次からがいろいろな試行錯誤です.正解はわかっているので誤差がすぐに分かるところがミソです.

まず鳥影は黒いので,Photoshop のレベル補正とトーンカーブを使って,できるだけ鳥影と背景のコントラストが明確になるように調整します.

次に,自動選択ツールで鳥影を選択します.このときの許容値は試行錯誤で調整します.前処理でコントラストがうまく調整できていれば,許容値を小さくすることで背景ノイズの影響を受けにくくできる可能性が高くなります.またたくさんの鳥影を一度に自動選択したいので,隣接ピクセルのオプションは外します.一方,アンチエイリアスはかけておきます.

そうしてできた選択範囲を目視でチェックすると,この画像の場合は, 2 羽が重なっているシルエットが一つの選択範囲になっている箇所が一つ.逆に,1 羽のシルエットが 2 つに分裂して 2 個の選択範囲が作られている箇所が一つあることがわかりました.これらは互いに逆方向の誤差となります.

Bird_counting_20210830_1

この状態で Photoshop にカウントさせると,上記の誤差がちょうど相殺して 87 羽という数が得られたので,まずまず合格です.

テスト画像でうまくいったので,もっと大きな画像で試行中です.昨日の記事で 2,485 羽,その後のコメントで 1,411 羽と報告した画像は,現在のところ 1,530 羽という値が得られています.ただし,選択範囲を子細にチェックすると,上に述べたように 2 羽のシルエットを 1 羽と数えているものが相当数あるので,実際にはこれの 10% 増しくらいが妥当ではないかと思います.

ノイズなどの影響は最小限に抑えられたので,重なり合うシルエットによる過小評価分をどう補正するかという問題になったと思います.しかしこれは画像ごとに異なるので,なかなか一筋縄にはいかないでしょう.

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2021/08/29

ムクドリの数を自動的に数える

昨日の記事でムクドリのねぐら入りの写真を紹介しましたが,一体この写真には何羽のムクドリが写っているのでしょう?生物の数を数えるのは野外調査の重要な一分野ですが,この程度の大きさの群れだと,カウンターを片手に数えていくのは現実的ではありません.

ベテランの調査員だと鳥影を見た瞬間にこの範囲で百羽だと瞬時にわかるそうです.そして群れ全体を百羽のブロックに分けて考え,そのブロックがいくつあるのかで全体の数を推測しているそうです.それで何千羽,何万羽と推測できるそうですから大したものです.

そのようなスキルがない私にも,写真があれば何とかなるのではないかと考えました.しかしパソコンの画面で写真を拡大して一羽ずつ数え始めてみたものの,たちどころに断念.100 羽程度だったらなんとかなるのですが,1,000 羽を超えるような数を数えるのは無理です.

さらに考えて,ひょっとして画像計測ツールを使えばよいのではないか?と思いつきました.Adobe Photoshop には選択範囲の個数や面積を計測するツールがあるのです.これを使えばよいのではないか?顕微鏡写真の画像処理ではよく使われる手法です.

やってみると,選択範囲の作り方が一筋縄ではいきません.鳥影は黒いので黒い部分を自動選択してみたのですが,パラメータの調整が難しく,背景のノイズも選択されてしまいます.試行錯誤するうちにたどり着いたのは,まず明るい背景を選択すること.この場合もパラメータを細かく調整する必要があります.そして選択範囲を反転させると「ほぼ」鳥影だけが選択できます.「ほぼ」と書いたのは,やはり雲の一部や背景の暗いノイズも選択されることがあるので,そういう部分は手で消していきます.

Bird_counting_20210828

次に画面全体をくまなくチェックします.上の画像で白い破線で囲まれているのが一つ一つの選択範囲です.2 羽の鳥影が重なって一つの選択範囲として選ばれる場合があるのですが,これは全体から見ると数が少ないので無視することにします.1 羽の鳥影が 2 つ以上の選択範囲に分割されることはほとんどないように,最初に戻ってパラメータの調整をやり直します.これを繰り返して選択範囲が満足できるようになったら,ついに計測です.これは簡単で解析のメニューからカウントを選ぶだけです.

こうして昨日アップした 2 枚目に写っているムクドリの数を数えてみると,2,485 羽でした.私が感覚的に想像していた数よりもずっと多い.しかも上に書いたようにこれは正確な数の下限値で,実際にはもう数パーセントは多いはずです.

すると,昨日ねぐら入りを果たしたムクドリの総数は 1 万羽を超えていた可能性があります.ふーむ,なかなか面白いですね.

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2021/05/10

シャクヤクの花いかだ

昨日は大変暑い一日だったのですが,シーズン終了間際だということで,地元の牡丹園(これこれ)を訪問.とにかくボタンシャクヤク専門の植物園なので,春の一時期のみの開園.それを逃すと1年間待たなければなりません.すでにボタンのシーズンは終了し,シャクヤクも後半戦です.

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数年前に経営不振で経営主体が変わり,園内の演出がかなり変わったようです.テーマパークほどではありませんが,ボタンやシャクヤクを配した演出が園内各所に仕掛けられていて,おもしろいと思いました.

Peonygardentsukuba_may2021_0034m

目玉と思しきものは,シャクヤクの花を大量に摘み,それを池の上に組んだ竹のいかだに乗せ たもの.非常に派手な色彩が池の水と強いコントラストを作り,非常にフォトジェニックです.早速というか,華やかな衣装のコスプレイヤーがカメラマン同伴で訪れていました.

Peonygardentsukuba_may2021_0032m

私も何枚か写真を撮りました.こういう花の写真は RGB のどれか一つのチャネルが飽和しても色彩表現が破綻するので,多めに露出補正をかけていたのですが,帰宅して Photoshop でチェックしてみると,赤か飽和している絵が多数.モニター上で見ても赤系の発色が不自然になっているのがわかります.

Peonygardentsukuba_may2021_0010m

うーん,-1.6 EV でもまだ不足しているとは.しかし -2.0 EV にすると,後でシャドウを持ち上げようにも難しいので,全体に暗い背景に花びらだけが妖しく輝くという絵になってしまいがち.それも趣があっていいか?

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2021/02/28

コゲラ

昨日の散歩で見かけたコゲラ.盛んに朽木をつついて採餌していました.逆さにぶら下がるような体勢をとっていたのですが,趾(あしゆび)の鋭い爪を樹皮に立てて安定して枝の周りを周回していました.特徴的な前指2本と後指2本がよくわかります.

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まともに逆光を受けてフレアが生じ,コントラストが悪くなってしまいました.高倍率ズームレンズは焦点距離に合った可変の深さのレンズフードを付けられないのが欠点です.

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2020/06/25

アジサイの撮影

我が家にはアジサイが何株かあるのですが,強剪定しすぎたり,根元の踏みつけで株自体を痛めてしまったりで,ここ2年ほどはあまり調子がよくありません.またガクアジサイはすぐ隣の木の枝が覆い被さるように張り出してきたので,こちらも花の付きが悪くなってきました.

それでも一株だけは小ぶりながらもたくさん花を付けて,梅雨の時期を彩っています.

Summerhome_jun2020_0007m

写真にとってアジサイは不思議な被写体で,陽光の下ではまず良い写真は撮れません.どんよりと曇っているとき,雨がしとしと降っているときの光がベスト.アンダー気味の露出で繊細な陰影を狙います.花びらの微細なしわの陰影がテクスチャーとなり,条件が揃えば非常に艶めかしい立体的な絵が得られます.今回は少々光が強すぎたようで,それほどうまくいきませんでした.

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