IT関連情報

2009/11/03

日本産鳥類辞書ファイル jbird300.ref, jbird204.ref Released

Refsort/Ruby で用いるための日本産鳥類辞書ファイルの最新版です.この版では,従来無視していた迷鳥や飼育種の篭抜け,また多数の亜種を収録しています.また,鳥類分類学の最新の成果を反映させて,属名の変更,種や亜種の格上げや格下げ,いまだに分類が混乱中の種への対応を行っています.

これまでも鳥類や種子植物の辞書ファイルをリリースしてきました (*1 *2 *3 *4 *5) が,鳥類に関しては今回の版から新しい辞書系列に切り替わります.

この版の編集は,Sibley-Ahlquist 世界鳥類辞書 wbird_sa_09a.ref の編集と同時にスタートしたのですが,大変長い時間がかかってしまいました.参照しなければならない資料が多く,またここ数年で属が変わったり,亜種から種への格上げが行われた種が少なくなかったので,その確認と対応に追われてしまったためです.ようやくリリースできてほっとしています.

併せて,これまでの jbird200.ref 系列のバグフィックス版である jbird204.ref もリリースしています.

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Refsort/Ruby v2.10 Released

2009年に入って,Ruby が 1.9 系列に変わってから,それに合わせて改版を繰り返している Refsort/Ruby (*1 *2 *3 *4 *5 *6 *7 *8) ですが,その最新版をリリースしました.

今回の改訂は,見かけはマイナーなものですが,仕様や実装としてはかなり大きな考え方の変更を伴っています.具体的には,辞書ファイル中の空のフィールドや実質名は記憶格納せずに単に無視するように変更しました.従来の版では,辞書ファイル中の実質名が空であってもそれを記憶格納していましたので,再び空の実質名に出会うと重複した実質名があるといってエラーになっていました.

これは,新しい日本産鳥類辞書である jbird300.ref を編集していて,大量の英名を持たない亜種に遭遇してしまったため,Refsort/Ruby の仕様のほうを変更したものです.詳しくは Refsort/Ruby パッケージの中の readme_v210.txt をお読みください.

もうこの辺で改版も打ち止めかな?

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2009/09/28

ブラジルやサウジアラビアからも!

ここ数ヶ月ばかり,ClustrMaps というものをこの画面右側に貼り付けています.これは,世界のどこからこのブログにアクセスしたかを,世界地図上に示してくれるもの.クリックすると,大きな画面と,右下にアクセス数の統計が出てきます.最初に張ったときの記事はこちら.今年の6月のことでした.

Locations of visitors to this page

最近になってようやく,初めて中東からのアクセスがあり,サウジアラビアリヤド辺りに赤い円が点きました.また,ブラジルではしばらく前からサンパウロに赤い円があったのですが,今日はアマゾンの中流域,マナウス辺りからもアクセスがあったことを示す赤い円が点きました.非常に嬉しいです.世界中とつながっているという実感が湧きます.これらが検索ロボットでないことを祈ります.

Many thanks for visiting this site! You make me very happy knowing that I had accesses over from other sides of the globe. I will try to make this site more attractive, and please keep in touch.

北米,ヨーロッパ,中国からはそこそこのアクセスがあるのですが,ロシア,東欧,インド,アフリカなどからはいまだに皆無.やはり日本語のサイトは訪問者が少ないですね.

Please tell your friends in Russia, Eastern Europe, India, Africa and other places in the world to visit this site, full of local episodes of my daily life with casual photos.

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2009/09/01

Refsort/Ruby 2.00 Released

この数ヶ月というもの,頻繁に改版を続けたり(*1, *2, *3, *4, *5),新しい辞書ファイルをリリースしたりしている Refsort/Ruby ですが,今回はバグフィックスなどではない大きな機能追加に伴う改版です.これまで Refsort の出力は入力行をそのまま書き出すか,-u オプションが付いている場合には該当するフィールドのみを出力するようにしていました.今回の改版では,この出力の自由度を大幅に向上させ,辞書ファイルや入力行の中から,どのフィールドでも自由な順番で並べて出力できるようにしました.

この改版はかなり大きな機能追加で,新しくオプションを追加したり,フィールド番号の指定方法の書式も変更したものですから,後方互換性を一部保てなくなっており,そのためにバージョン番号も一桁台を変化させて 2.00 としました.

今回の追加機能は,新しく辞書を作成する際,特に辞書の内容を他の辞書からチェックするときにあるといいなぁと思って実装したものです.例えば,二つの辞書を照合しながら一つに合体させて新しい辞書を作りたいというような場合に使うことができます.もっと直接的には,和名のみが書いてあるリストに,辞書ファイルから学名や英名を引っ張ってきて並べるというようなことがすぐにできてしまいます.ぜひご利用ください.

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2009/08/14

世界鳥類リスト Released

世界鳥類リストのアルファ版をリリースしました.これはここ数ヶ月の間,週末に少しずつ作業をしてきた成果で,ようやくアルファ版をリリースできるようになって大変うれしく思います.

世界の鳥類は10,000種を超えるのですが,これら全てに学名,英名(Common Name),そして和名を付けて分類順に並べる,というのは実はかなりの作業量です.とうてい一個人の余暇でできる量ではありません.従って,ここでは以下のような効率化を図っています.

まず分類の方針ですが,これは Sibley-Ahlquist 分類を採用しました.この分類法は近年盛んになってきた遺伝子解析を鳥類の系統分類に適用した最初のものですが,実はあまり評判がよろしくなく,今後の主流にはなりそうにありません.しかしそれでも採用したのは,後述する "世界鳥類名勉強会" の作成した和名リストが,この分類法に拠っていたからです.また米国の ITIS (Integrated Taxonomic Information System) がこの分類法を採用していることも動機の一つです.

次にリストの原型を,Wikipedia 日本語版の記事 "シブリー・アールキスト鳥類分類" からたどることができる学名,英名,和名のリストから作成しました.科ごとの記事に記載されているリストをコピーすればよいのですが,そもそも科の数も多いのでコピーすると言ってもそう短時間では終わりません.

次に,こうやってできたリストを "世界鳥類名勉強会" が制作し明石のはらくらぶで公開されている「世界の鳥」リストと照合しました.この照合作業には Refsort/Ruby の力を借りて効率化を図っています.照合の結果,学名,英名,和名のいずれかに食い違いが判明した場合には,その種に関する Wikipedia 日本語版と英語版の最新の記事を参照し,ある場合には英名の別名を加え,ある場合には種を亜種に格下げしてリストから外し,ある場合には亜種を種に格上げしてリストに加え,ある場合には二つの種を統合し,ということを行っています.またそれでもよくわからない場合には,BirdLife International の記事を参照している場合もあります.これらの作業には大変長い時間と労力がかかり,最も苦労した部分です.

また,色々調べてみても和名が確定できない場合が少なからずありましたので,仕方なく和名を創作した種もあります.例えば,ノドフアフリカアオゲラ (Campethera scriptoricauda) がそれです.辞書内には創作した旨のコメントが付いていますので,すぐに判別できます.

言い訳めきますが,個人が余暇を利用して作ったリストですので,まだまだ誤記や思い違いが含まれている恐れが非常に高いと思います.また学名や英名の別名もさらに加えるべきものがあると思われます.従って,この版はアルファ版とし,あくまで試用の範囲でお使いいただきたいと思います.同時に,誤記の指摘や修正要求をお寄せいただければ幸いです.

全く別のコンテンツですが,8月8日にスクリプトファイルのみリリースした Refsort/Ruby 1.34 の説明文を加えたパッケージをアップしました.上記の世界鳥類リストを使用した例も載せましたので,こちらも併せてご利用ください.

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2009/08/08

Refsort/Ruby 1.34 Released

またまたバグが見つかったので Refsort/Ruby の修正版(*1 *2 *3 *4)を出します.もうこれで打ち止めにしたいものです.今回見つけたバグは,変数名のわずかな書き損じだったのですが,並べ替えの基準となる辞書ファイルの重複をチェックする際に,こいつが悪さをして Warning Message がちゃんと出なくなって落ちる,という深刻なものでした.

また,辞書ファイルと入力ファイルのフィールド範囲を指定するオプションの形式として,-r 0..1 や -i 2..3 などという形式を用いていましたが,これに加えて -r 0:1 や -i 2:3 というような形式も使えるようにしました.

今回はスクリプトファイルのみ急いでアップし,使用の手引きを含むパッケージを後日アップし直しておきます.

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2009/08/01

Refsort/Ruby 1.33 Released

またまた Refsort/Ruby の修正版(*1 *2 *3)です.バグがいくらでも見つかる・・・(涙)困ったものです.しかし,今回の版ではある程度機能拡張を見限った部分もあり,また出来るだけ OS の標準的な言語環境 locale にあわせるように大方針を変更したこともあり,もうそれほど深刻なバグは残っていないのではと期待しています.それから新しくハイフンを空白文字に置き換えて評価するオプションを追加しました.鳥の英名のバリエーションなどに対応するためのオプションです.

Ruby 本体も最近新しいパッチがリリースされ,最新版は Ruby 1.9.1-p243 になりましたので,それでチェックを行っています.

同時に,文字コードを "Windows-31J" と指定した辞書ファイルを作りました.日本産鳥類が "jbird201w.ref",日本産種子植物が "jplant053w.ref" です.これまでの "Shift_JIS" と指定したファイルをこれら新しいファイルで置き換えておきます.どうも Win32 版の Ruby では,厳密に Windows-31J というエンコーディングを指定しておいたほうが動作が安定するようです.これら二つのエンコーディングはほとんど同じなのですが,些細なところでは異なる点もあるので,今後は Windows-31J を使うことにします.

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2009/07/05

Refsort/Ruby 1.32 Released

最近立て続けに修正版をリリースしている(*1 *2)Refsort/Ruby ですが,まだバグが残っていることが発覚しましたので,あわてて修正しました.Ruby 1.9.1 から導入された M17N という多言語処理のスキームには,まだ理解しがたいところがあり,今回のリリースでもまだ修正不十分なところがあるかもしれませんが,利用の手引きに載せた使用例はすべて動作確認済みです.

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2009/06/19

Refsort/Ruby 1.31 Released

先週 Refsort/Ruby 1.30 をリリースしたばかりですが,案の定ちょっとした不具合が見つかり,それを修正してだいぶ robust になったと思いますので,再びアップします.いちおう Ruby の最新版である 1.9.1 p129 でチェックしてあります.だいぶ実用的になったと思いますので,ぜひお使いください.HTML で書いた手引きも新に作成して添付しました.

実行時間を計測してみると,システムの locale と異なる文字コードを読み込むときにはそれなりに時間がかかっているように見えます.文字コード変換にはそれなりの負荷がかかるということなのでしょう.

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2009/06/14

Refsort/Ruby 1.30 Released

馬鹿の一つ覚えのようにメンテナンスを続けている自作ソフトがあります.辞書参照型ソーティング・フィルタの "Refsort/Ruby" です.このブログで最初に紹介したのが2006年8月26日で,その次にアップしたのは2007年5月26日だったので,もう2年以上も前のことです.

このソフトは,Ruby というスクリプト言語のプログラムとして書かれていますが,普通のソーティング・プログラムのように,数値や文字コードの順番に入力されたリストをソートできるだけではなく,あらかじめ準備した辞書の並び順に従って入力されたリストをソートできることが特徴です.例えば,鳥類や植物,昆虫などの名前が任意の順に記載されたリストを,分類学上の順番に並べ替えてくれます.私はバード・ウォッチングのフィールドノートを PC 上で整理するときのためにこのソフトを開発しました.最初の版は MS-DOS 上の C 言語で記述したもので,もうかれこれ20年ほど前のことです.

その後しばらくは放って置いたのですが,PC のハードウェア性能が飛躍的に進歩したために,Perl や Ruby などのスクリプト言語が実用的な速度で走るようになり,C 言語で書いたプログラムを Ruby でスクラッチから書き下ろしました.その際に,スクリプト言語ならではの柔軟性を生かして様々なオプション機能を追加してきました.

ここ数年は Ruby 1.8 系列が安定していたため,Refsort/Ruby も安定していられたのですが,昨年暮れ頃から新しい系列 1.9 がリリースされ,しかもこの系列では言語仕様が大幅に変更になったので,その対応をしたのが今回のリリースです.

これまでの版からの最大の変更点は文字コードの扱いです.これまでの Ruby は漢字コードの種類を起動時オプションや $KCODE という変数で指定していたのですが,Ruby 1.9.1 からは文字列オブジェクトが自らの文字コード情報を保有するという画期的な実装に変更されました.これは他に例を見ない野心的な試みで,多くの柔軟性を生み出すと同時に,プログラマには細心の注意を要求します.この変更を理解し,スクリプトとして実装するためにかなりの時間がかかってしまいました.まだ理解は十分では無いのですが,Refsort/Ruby を動かすための最低線はクリアできたと思いますので,リリースすることにしました.

今回の改訂から,辞書ファイルの冒頭行には使用する文字コードをマジックコメントとして指定することが強く推奨されます.また辞書ファイルと異なる文字コードで書かれた入力を与える際には,入力ファイルの冒頭にもマジックコメントが必要になります.この煩雑さの代償として,辞書ファイルと入力ファイルで文字コードが異なっていても良い,という柔軟性が得られるようになりました.

具体的な運用はこれからなので,しばらく使い勝手を確かめながら,様子を見ることにしたいと思います.最新版のダウンロードはこちらからどうぞ.画面右のサイドバーにもリンクを張っておきます.

Ruby 本体のダウンロードはこちら
Refsort/Ruby 本体: refsort_v130.rb
日本産鳥類: jbird201.lzh
日本産種子植物: jplant053.lzh

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2009/06/09

Cluster Mapsを置きました

このブログの右端の列には色々なガジェットを載せていますが,先週末から "Cluster Maps" というものを載せています.これは,このブログへ世界のどの地域からアクセスがあったのか,その統計情報を世界地図上にマップしたものです.

Locations of visitors to this pageこれを見るとなかなか面白いことがわかります.このブログへのアクセスのほとんどは日本国内からなのですが,中には中国やヨーロッパ,そしてオーストラリアからもアクセスがあることがわかります.これらはひょっとすると検索ロボットが徘徊しているだけなのかもしれませんが,世界の各地からこのようにアクセスを受けていると想像するのはなかなか楽しいものです.さすがに南極からのアクセスはまだありませんね.

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2009/05/31

Susan Boyle 準優勝

先日このブログで紹介し,日本のテレビや新聞でも取り上げられて話題になったアマチュア歌手の Susan Boyle さんですが,日本時間の本日未明に,話題のきっかけを作ったイギリスのオーディション番組 Britain's Got Talent3rd Series の決勝戦が行われ,彼女は残念ながら優勝は逃したものの,第二位という栄冠を勝ち取りました.これに先立つ準決勝での歌唱が,緊張のあまりか良い出来ではなかったので心配していましたが,決勝戦では大変見事な歌いっぷり.予選から決勝までの詳細な星取表はこちら.それぞれのステージでの彼女のパフォーマンスは以下の通り,それぞれのダイジェスト版です.

Show 1(話題になった予選)

Show 8 (準決勝)

Show 13 (決勝)

優勝したダンスグループ Diversity のパフォーマンス

優勝発表シーン

彼女自身については Wikipedia の詳細な解説をご覧ください.特筆すべきはこの社会現象を分析している点.ここでは主として彼女の見かけと実力のギャップが大いに受けた点が強調されています.しかし深層では,Web 2.0 の時代の新しいスター創生システムが生まれつつあること,それが既存のシステムにとって脅威になりうることを,メディア関係者は敏感に感じ取っていることでしょう.

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2009/04/27

第n感覚

人間の基本的な感覚には5種類(実際には7種類以上)あって,それを五感というのは誰しも知っていることです.これは,人間の体に多種類の物理的・化学的な刺激を感じる感覚器官(センサ)があって,しかもこのセンサからの入力信号を適切に処理して脳の中枢に伝えることが出来る能力を意味しています.

基本的な五感に対して,高次感覚と呼ばれる副次的な感覚があります.その代表的なものが視覚に対する立体視です.私なりの理解では,高次感覚は基本的な五感の刺激が,脳の中で処理されることにより新たに生み出される情報を,感覚として受容することです.眼の網膜に結像された光の刺激は,網膜背後の神経回路網で輪郭抽出や動き検出などの低次の画像処理を行われた後,脳に送られますが,左右一対の眼からの信号が,脳の中でさらに処理されることにより遠近感の情報が生み出され,これを脳はある種の感覚として受容します.

これ以外に,共感覚という奇妙なものもあって,例えば高い声を "黄色い声" と言うように,ある種の感覚が他の種類の感覚をも生じさせることがあるのですが,これについてはここでは扱いません.

私は,高次感覚はこれからも技術の進歩と共に開発される可能性があるのではないか,ということを長年考えてきました.そのきっかけは,物理現象のコンピュータ・シミュレーション結果をコンピュータ・グラフィックスで可視化するときの不便さを改善することを考えていたときに閃いたものです.

流体力学のコンピュータ・シミュレーションが80年代に飛躍的に進歩し,90年代にはそれが普及期に入りました.それと共に,シミュレーション結果の膨大な情報量をどのように可視化するのかということが大問題になりました.特に,3次元空間における物理量を,2次元のディスプレイ画面や印刷物上でどのように可視化すればよいのかについてはいまだ最適解は無く,目的に応じて様々な方法を使い分けています.

一つの手法として,Volume rendering という手法が開発されました.これは3次元空間の各点で値(スカラーでもベクトルでもよい)を持つ物理量を,各点に物理量に応じた色やその濃淡を与え,それによって構成された仮想的な立体物をコンピュータディスプレイ上で眺めるというものです.これによって複雑な流体現象を "何となく感覚的に" 理解できるようになりました.この手法はその後各分野に応用され,特に医療分野での画像診断に威力を発揮していることはよく知られています.

私が提案する高次感覚は,この Volume rendering を出発点にしています.可視化する物理量を色やその濃淡で表すと同時に,手に嵌めたセンサ・グローブによって触覚として感じるようにすると,どのようなことになるのでしょうか?ここでセンサ・グローブとは,コンピュータに接続された機器で,手のひらや指のあらゆる表面の接触圧力を計測してコンピュータに送ると同時に,逆にコンピュータから接触圧力を制御して,手のひらや指にあたかもそこに物体の凹凸があるかのように感じさせることができる,まだ未完成で開発中のユーザ・インターフェースです.これはもっと広い意味で "タンジブル・ユーザインターフェース (Tangible user interface)" と呼ばれるものの一種で,MIT石井裕教授がその提唱者です.下に YouTube に投稿された Stanford University での石井教授の講義を掲載しておきます.

例えば,画面に立方体が見えているとしましょう.このとき,センサ・グローブを嵌めて,仮想空間の中に手を伸ばし,この立方体を "触る" ことができます.このとき,この立方体に "硬さ" とか,"めり込み易さ" という量を定義して,指が立方体の中に入り込むようにすることも可能です.立方体中心に近づくに従って,例えば密度が大きくなるような場合には,指が感じる硬さが増す,あるいは指が動くときに感じる粘り気が増すというようにすることができるはずです.

ここまでは従来からよく研究されてきたことですが,ここからが高次感覚の出番です.視覚で仮想空間内の立方体を見ながら,触角でその立方体を撫で回したり,内部に指を突っ込んだりしたときに,何かこれまで存在しなかった新しい感覚が生まれるはずだ,というのが私の仮説です.そう "視覚×触覚" という新しい感覚です.これは脳の中で生まれる高次の感覚で,視覚と触覚という本来別々の刺激が相互に作用し合い,脳の中でこれらが融合して出来る新しい情報を,あたかもそれが感覚であるかのように受容するものです.これはこれまでに人類が味わったことのない感覚なので,誰もが訓練なしに感じることが出来るわけではないと思います.まずはセンサ・グローブを嵌めてディスプレイの前に座り,色々なものを見ながら触るという行為を繰り返して,この感覚を開発していかなければならないでしょう.

この感覚は五感の他にたくさんの高次感覚を生み出す可能性を秘めています.それで私はこのような未開発の高次感覚を集合的に "第n感覚" と呼ぶことにしたいと思います.石井教授たちが "multimodal senses" と呼んでいるものに似ていますが,私の第n感覚が未知の高次感覚である点が相違点です.

こういうことを言い出すには分けがあります.私は子供の頃から,夢というか妄想の中で,自分の手ではない何かで物体を掴む,あるいは具象的な物体ではない抽象的なもの,例えば喜びとか悲しみを掴んでその感触を感じる,という感覚を味わってきました.私はこれを "心の手" と呼んできましたが,その心の手とは一体何だろうかと考え始めたのがきっかけです.この奇妙な感覚が上で述べた視覚×触覚の高次感覚と同じものとは考えていませんが,かなり近いものではないかと今でも思います.

この高次感覚が開発されると,私はユーザインターフェースの新たな用途が開けると信じています.上記の医療分野の画像診断が最も近い応用先でしょうが,これ以外にも様々な分野で,ひょっとすると抽象的な概念とのインターフェースが開けたりすれば,大変面白いと思います.

これは単なる仮説であり,ひょっとすると単なるたわごとに終わってしまうかもしれませんし,私自身はこのような分野を切り拓く研究を行えるわけでもありません.それでも,誰かがこのようなことにヒントを受けて,研究を始めてくれないかなぁと思ってこのメモを書いた次第です.

参考として,神経科学システム神経科学認知神経科学,MIT の Tangible Bits などへのリンクを書いておきます.

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2009/04/17

この天使の歌声を聴け

おそらく今週世界で最も有名になった女性はこの人,Susan Boyle,47歳,失業中.4月11日に英国はグラスゴーで収録されたテレビ番組 "Britains Got Talent" の Series three の初回で見事な歌声を披露した女性.一見ものすごくダサいおばさんで,三人の審査員たちも最初は半信半疑で相手をしており,きっと笑いを取るためのエントリーだと思っていたらこれが大間違い!最初の一小節を聴いただけで彼らの顔色が変わります.まさに天上の天使の歌声.彼女が歌ったのはミュージカル "Les Misérables" の中の "I Dreamed a Dream".三人の審査員全員が YES と判定.客席は歌っている最中から総立ちの喝采で彼女を讃えました.

まずはここをクリックして,彼女のパフォーマンスを堪能してください.(このリンクはすでに切れているのでこちらをご覧ください.HD画質で見ることができます)

この "事件" はイギリス中で大変な評判になったらしく,早速 BBC が自宅取材のインタビューを流しています.一躍時の人ですね.それにしても素晴らしい歌声.プロフェッショナルではないごく一般の素人の中にも,素晴らしい才能が埋もれているのを発掘することが出来たことで,このようなオーディション番組に対する評価は当分維持されることでしょう.

驚いたことに,すでに Wikipedia には彼女についての詳細な解説がアップされています.まだ書かれたばかりなので,これから多少の修正が入るとは思われますが,この早さはさすが Web 2.0 だけのことはあります.

さらに驚いたことに,上に記した "Britains Got Talent" や "Les Misérables" の解説記事に,すでにこの Susan Boyle のパフォーマンスのことが書かれているのです.彼女がステージで歌ったのは4月11日なので,まだ一週間も経っていません.なんという早さ!なんという世界同時性!本当に地球は一つということを実感させられた出来事でした.

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2009/03/21

MediaMonkeyでアルバムアート転送成功

先日海外版のウォークマンを入手したことを紹介しましたが,そのときに WMP ではアルバムアートの転送が出来なかったと報告しました.入手以来,毎日の通勤時に音楽を楽しめるようにはなったのですが,アルバムを選択するときには,やはりアルバムアートが無いと直感的な操作が難しいと感じていました.そこで Web で色々と検索していたのですが,なかなか正解にはたどり着けませんでした.

Mediamonkeyscreenshot_20mar2009

昨日,メディア・プレイヤーとして有名な MediaMonkey なら出来るかもしれないと思い,早速ダウンロードしてインストールしてみました.このソフトではポータブルプレイヤーとの同期に関しても詳細な設定を行うことが出来ます.転送する際のファイル名扱いや,アルバムアートをどのように転送するかにも選択肢があります.しかも,iPodiPhone と並んで,ウォークマンとの同期が元々サポートされているので,かなり期待できます.

アルバムアートの JPEG ファイルをアルバムフォルダに転送するという設定にして同期してみたところ,これが見事に当たり!ウォークマンの小さな画面でちゃんとアルバムアートが表示されます.表示はかなり精細で,ポータルブル機器としては十分.これで悩みは解消です.WMP からの同期では,そもそもアルバムアートの JPEG ファイルがウォークマンには転送されていませんでした.またアルバムファイル (*.alb) というファイルの置き場所が,WMP による同期では ルート・ディレクトリに *.alb ばかりを集めるフォルダが作られて格納されていたのですが,MediaMonkey による同期では個々の *.alb ファイルがそれぞれのアルバムフォルダに格納されるという違いがあることもわかりました.

Walkman_coverartm

これに勢いづいて,パソコンの音楽ライブラリに溜め込んだアルバムを片っ端から転送していったら,みるみるうちに容量が満杯になってしまいました.やはり 8GB では苦しかったなとは思いましたが,今のところはこれしか選択肢が無いので止むを得ません.全部で 1,570 曲ほどを格納することが出来ました.当分はこれらを楽しむことにしましょう.

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2009/03/20

キーボード・トラブルの解決

実につまらないトラブルに巻き込まれましたが,何とか解決できました.

事の発端は,以前紹介したコードレスマウスが突然動かなくなってしまったこと.マウスカーソルがうんともすんとも動きません.電池を入れ替えてもダメ.仕方が無いので修理に出しました.

2週間ほどしてショップから連絡があったので取りに行ってみると "症状再現せず,念のため新品と交換" という診断書.症状が再現しないなんておかしいなぁ?と思いつつ,新品になったのでまあいいか,と持ち帰り,ドライバをインストールして使い始めてみたのですが,しばらくしてアレッ?

使っているキーボードは英語配列の 101 キーボードなのに,キー配列が 日本語配列 (106) に書き換わっているではありませんか!これではキーボードをまともに使うことが出来ません.

ここから解決方法を探すのに一苦労.色々なキーワードで検索し,そこに書いてある処方箋を試してみるのですが,なかなか完全な解決法が見つかりません.二,三日経ってようやく,これでいいだろうという解決法が見つかりました.実は,マウスのドライバをインストールした時点で,レジストリエントリ

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\i8042prt\Parameters

が以下のように書き換えられていたのです.

PollingIterations dword:00002ee0
PollingIterationsMaximum dword:00002ee0
ResendIterations dword:00000003
KeyboardFailedReset dword:00000000
LayerDriver JPN kbd106n.dll
LayerDriver KOR kbd101a.dll
OverrideKeyboardType dword:00000007
OverrideKeyboardSubtype dword:00000002
OverrideKeyboardIdentifier PCAT_106KEY

101 キーボードを使っているのに,106 キーボードを使う設定に書き換えられているので,これを以下のように書き戻します.

PollingIterations dword:00002ee0
PollingIterationsMaximum dword:00002ee0
ResendIterations dword:00000003
KeyboardFailedReset dword:00000000
LayerDriver JPN kbd101.dll
LayerDriver KOR kbd101a.dll
OverrideKeyboardType dword:00000007
OverrideKeyboardSubtype dword:00000000
OverrideKeyboardIdentifier PCAT_101KEY

こうやってリブートすると,ちゃんと元通りに使えるようになりました.めでたしめでたし.それにしても腹が立つのは,ロジクール (Logicool) のドライバ SetPoint です.このドライバは,同社のキーボードとマウスの両方に対応した統合ドライバをインストールするらしく,何も修正しなくて良いはずのキーボード設定を書き換える,しかもキーボードの種類をうまく検知できずに,誤った設定に書き換えてしまうというとんでもない代物.同社のサポートーページにも同様の症状への対応方法が書かれていますが,どうも不具合が発覚した順に対応方法を書き加えていったらしく,体系的でないためにわかりにくいうえに,結局私の症状にぴったりの処方箋は見つかりませんでした.大幅減点ですね.

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2009/03/15

裏ワザで海外版ウォークマンを入手

先週ポストした記事の続きです.日本では海外版は買えないので,海外の通販サイトで日本に送ってくれそうなところを探してました.PC ではおなじみの Fry's やカメラで有名な B&H には品物が登録されていて,日本にも送ってくれそうなのですが,どうも送料が割高です.

ひょっとして・・・と思って,週末の帰宅途中にヨドバシ・アキバの海外観光客向け売り場に行ってみました.ここには海外仕様のカメラ,ビデオカメラ,電気製品などが売られていて,それ以外にもド派手な浴衣や着物,はっぴなどの土産物がぶら下げられています.ショーケースを覗いてみるとなーんと!ちゃんとお目当てのものが置いてあるではありませんか!きっと人気商品なのでしょう.ただし価格は割高.日本円で20,000円弱もします.しかし海外通販で送料を払って買うよりは割安.迷わずこれを買うことにしました.

Sonywalkman_overseasmodelm

箱を見て面白かったのは日本語のメッセージ.

この製品は海外用です.日本国内でご使用にならないでください.
とあります.日本仕様ではないので,使い方の問い合わせなどされても困るということなのでしょう.箱の中には日本語のマニュアルなどは無く,英語をはじめとしたヨーロッパ系の言語,ハングル簡体字繁体字のクイックマニュアルのようなものが入っているだけ.付属の CD-ROM の中には PDF の詳細なマニュアルが収録されていますが,日本語版はありません.本体の設定メニューで使用言語を選ぶことが出来るのですが,ここにも日本語はありません.日本国内版と海外版との仕様が大きく異なるので,本体もパッケージも別々に仕立てられているのです.これがデジカメとは大きな違い.デジカメの場合には日本も含めて世界共通の単一パッケージが普通です.

オープンな仕様なので,期待通り WMP から直接曲を転送することが出来ました.日本語の曲名はどうなるのだろうと心配だったのですが,こちらは不思議とちゃんと表示されます.ただし,アルバム・アートがどうやっても転送できません.今調査中です.

聴きなれた曲を何曲か聴いてみたのですが,音質はさすがに申し分なく,これは定評どおりです.ノイズ・キャンセリング機能も試してみましたが,休日の家の中ではその威力はよくわかりません.週明けに電車の中で試してみようと思います.

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2009/03/08

規格の囲い込みはほどほどに

通勤用のデジタルオーディオプレイヤーを買おうと思ってはや5年ほど経ちましたが,まだ決断に踏み切れません.以前はポータブルの MD プレイヤーを持っていました.しかし,歩いているときはまだ良いのですが,電車内の騒音はかなり大きく,よほどボリュームを上げるか,ノイズキャンセリング機能のあるヘッドフォンを使うわないと,なかなか音楽を楽しめないと気が付きました.

しかし,さすが日本の音響メーカーは大したものです.ソニーがノイズキャンセリング機能を内蔵したウォークマンを発売するようになったのです.これは良いと思って買おうとしてハタと気が付きました.PC から音楽を転送するのに,専用のソフトウェアである SonicStage を使わなければならないのです.これはアップルiTunes を真似たということでもありますし,複数の音楽レーベルを持つ巨大なコンテンツホルダーとして著作権保護は絶対条件であったと共に,MD 以来培ってきたオーディオコーデックである ATRAC3 を普及させようという戦略にも沿ったものだったのでしょう.しかし,SonicStage の評判は良くありません.私自身,試しにインストールして使ってみたことがあるのですが,動作が遅く,また機能もユーザインターフェースもダサくて,全く馴染めないものでした.残念ながらこの状況は現在でも続いています.

この評判は海外でも同様だったらしく,さすがに海外向けのウォークマンは2007年に独自コーデックから戦略転換して "WALKMAN goes OPEN" というスローガンの下に,WMA に対応すると共に,WMPエクスプローラからの直接コピーにも対応するようになりました.私のように数千曲の WMA ライブラリを PC の中に持つ者にとって,これは朗報のはずでした.ところが海外向けにはノイズキャンセリング機能を持った機種はなかなか発売されず,ようやく2008年から細々と発売されるようになったに過ぎません.しかも海外の通販サイトでこれらの機種を買おうと思っても,アメリカ国外には発送できないという但し書き付きなので,事実上オープン規格対応のウォークマンは国内では入手できないという状況が続いています.

Amazonimage_09mar2009

私がソニーに提案したいことは,評判が悪く国内市場にしか通用しない SonicStage を捨てることと,オープンなコーデックとファイル転送方式に幅広く対応した機種を国内でも発売することです.コーデックの囲い込みが市場のの立ち上がり時期にうまく行けば良かったのでしょうが,コーデックの発展段階はすでに成熟期で,多種のコーデックを利用できるプレイヤーや,コーデックを自由に相互変換できる管理ソフトがこれから求められるものです.オーディオコーデックは一種の規格ですが,一度規格の壁が出来てしまい,それを相互に乗り越えることが出来なくなると,規格間の健全な競争が行われなくなり,それ自身の進歩が阻害されてしまいます.これはアップルについても同様.規格の囲い込みはほどほどにとお願いしたいものです.

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2009/02/14

広辞苑 第6版 DVD-ROM

もう4年ほど前にこのブログで日本での電子辞書の使い方について分析したことがあります.そこでは,日本は持ち歩けるスタンドアローンの電子辞書ばかりが流行り,パソコンに電子辞書をインストールして文章を書いたり推敲したりしながら電子辞書を引くという,本来の生産性の高いやり方が行われていないと嘆く内容でした.

この傾向は今日に至るまでほとんど変わっておらず,持ち歩く電子辞書は今や入学祝いの贈り物候補ナンバーワンにもなっているほどです.しかし,わずかながら変化の兆しが現れているようにも思います.

Koujien_v6_dvdm

実はつい最近 "広辞苑 第6版" の DVD-ROM 版,しかも EPWING 版を購入することが出来ました.少し説明すると,この電子辞書は24万語を収録し,また図版,写真,動画なども含むため CD-ROM ではなくて DVD-ROM に収められているのですが,それを丸ごとユーザがハードディスクにコピーすることができます.しかもそのフォーマットは電子辞書業界の標準である EPWING ですので,お仕着せの専用閲覧ソフトでなくとも,フリーウェアでこの広辞苑を使い尽くすことができます.つまり,異なる辞書ごとに異なる専用閲覧ソフトを使うのではなく,ある一つの電子辞書閲覧ソフト,たとえば老舗の DDwin や今なお開発が続けられている EBWin を使って,広辞苑や他の辞書を使いこなすことが出来るのです.これがまさにパソコンでの本来の使い方.出版社もようやくこのような本来の使い方をサポートしてくれるようになったと喜んでいます.

Ebwin_koujien_v6

わたしはこれまで,まず15年ほど前に,広辞苑 第4版 電子ブック版を購入して使い始め,その後,秋葉原の路上で売っていた富士通の在庫流れの広辞苑 第4版 EPWING 版を購入して使い続けていました.しかしさすがに版が二つも上がると新しいものが欲しくなります.第6版には汎用の EPWING 版があるという事を知りましたので,早速購入した次第.DVD-ROM から必要なファイルをハードディスクにコピーして使い始めましたが,非常に快適です.DDwin v2.66 でも,EBWin v2.13 でも特に問題ありません.上の画面は EBWin v2.13 で使用中のもの.

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2009/01/24

そろそろ宅内ネットワークを張り直そう

現在の宅内ネットワークは,10年以上前に家を新築したときに考えたものです.当時はインターネットにつなぐのは ISDN の時代でしたし,まだこれから ISDN の宅内機器が普及してくるはず・・・という NTT のご託宣を信じていました.そのために,今から考えればなんと馬鹿だったかと思うのですが,ISDN バス(S点インターフェース)を宅内に引き回して RJ45 ソケットに引き出していました.イーサネットはすでに 100Base-T の時代だったので,ルーターは当時まだ持っていなかったものの 100Base-T 用に RJ45 を付けて宅内配線も済ましていました.従って信号線は,(1) ISDN バス,(2) アナログ音声,(3) イーサネット,という3種類になって工事も結構煩雑でした.今日,これだけ光ファイバーや無線 LAN が普及するとは想像できなかった時代としては,電線管(CD管)を径22mmのものにしていたことも含めて最適解だったと思います.

しかし今日の状況から考えると,(1) ISDN バスは不要なので取り払い,通常のアナログ契約に戻して料金を節約したい,(2) イーサネットはできれば 1000Base-T にして宅内にハイビジョン録画用の DLNA サーバを置きたい,(3) 低速で構わないインターネット接続は無線 LAN 接続を前提にして宅内配線に含めない,という方針が良さそうに思います.

そのためには,再び配線工事をしなければならないのですが,老眼が進んだ眼にとってはこれはなかなかの難題.しかも 1000Base-T の配線機器は結構高額なので,費用もかかりそうです.でも今年中にやっちゃおうかな?

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2009/01/11

Windows 7 beta インストール画面

Windows7_beta_64001m

Windows7_beta_64005m

昨年後半から少しずつリークされてきた次期 Windows OS である Windows 7 ですが,ついに一般ユーザ向けのベータ版公開されました.1月9日からダウンロードできると予告されていましたが,実際には十分な数のサーバを用意するのに手間取ったらしく,日本からは1月11日になってダウンロードできるようになったようです.上の写真はそのインストール画面です.ビルドバージョンはちょうど 7000.昨年末のビルドのようです.

ハードウェア・リソースを食う割にはメリットが見えにくく,遅々として普及が進まない Windows Vista に対して,PC 業界からは需要低迷の主犯であるとの不満が強く,Microsoft としても早急に起死回生の手を打つ必要が取りざたされてきました.Vista をベースにして開発工数を最小限に抑え,かつネットブックのような非力なハードウェアでも実用的な体感速度を得るために各種チューニングが施されつつあるようです.今年後半から年末にかけて正式にリリースされる予定らしいので,次期本命の OS として期待したいと思います.

Vista でキャンセルされた新しいファイルシステム WinFS の復活は無いのでしょうね?

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2009/01/10

FreeBSD 7.1 リリース

当初の予定2008年10月よりはだいぶ遅れましたが,1月5日,ようやく FreeBSD 7.1 がリリースされました.前回 7.0 のリリースは2008年2月26日だったので,もう一年近くも待たされていたわけです.Major Update であった7.0以降最初の Minor Update なので,大きな機能の追加というよりは,小修正や安定性の向上に重点が注がれているはずです.

私は昨年6月に FreeBSD 7.0 を自分の PC にインストールしてしばらく使ってみましたが,外部記憶装置のドライバの組込などに難があり,また何と言っても GCC のビルドに失敗することから使用をあきらめ,その後は Linux 系の Ubuntu を9月にインストールし,11月にアップグレードして今に至っています.

今回 7.1 の DVD イメージをダウンロードはしましたが,おそらくインストールすることは無いでしょう.Atom プロセッサを使ったファイルサーバでも組み立てるのだったら真っ先にインストールすべき OS の候補になるだろうとは思いますが,今のところそのような予定はありません.本当は,2.5inch HDD X 8台 の RAID サーバでも組み立てたいところなのですが.

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2008/11/03

Ubuntuを8.10にアップグレードしました

しばらく前にインストールして使い始めた (*1, *2) Ubuntu 8.04.1 (Hardy Heron) ですが,新しいバージョンが出たのでアップデートしてみました.これまでのバージョン 8.04 は 3年間の LTS (Long Term Support) が謳われているのですが,今回の 8.10 (Intrepid Ibex) はそうではない通常のバージョン.それでもネットワーク上でアップデートが出来るというのでやってみました.

ところがこれがえらく時間がかかりました.インストールされているパッケージの状況を一つずつ確認し,新しいパッケージをダウンロードし,それからインストールして古いパッケージを消去する,ということを半自動で行うのですが,所々でアプリケーションの古い設定を保つのか上書きするのかを訪ねるダイアログが現れるので,それに答えないとシーケンスが先に進みません.従ってその場を離れられないのが最大の欠点かな?

日本語用パッケージの更新は日本ローカルのサービスなので,別のユーティリティ "日本語版セットアップ・ヘルパ" を立ち上げて行うのですが,これがうまく行きません.日本ローカルの Web ページに書いてある幾通りかの代替方法を試してみて,ようやく全てのパッケージのアップデートが完了しました.

Ubuntu_Screenshot810

新しい Linux カーネルは 2.6.27 です.だいぶバージョンが上がりましたね.GCC も最新版の 4.3.2 にまで上がっています.X.OrgGNOME なども最新のものに更新されましたので,出来ることの幅が広がったのではないかと思います.

デフォルトの壁紙がサギからライオン?に変わったようです.私は以前のサギの絵が結構気に入っていたので,これは少し残念.まだアップデートしたばかりなので,これからしばらく使い込んでいくつもりです.

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2008/10/07

シェル文法の勘違い

先日ポストした記事Debian GNU/Linux 系の PC-UNIX である Ubuntu をインストールしたことを紹介しましたが,Ubuntu はその後も少しずつ使い続けています.システムは大変安定しており,GCC のビルドなどで高い負荷をかけてもビクともしません.

それでは・・・ということで,5年ほど前に使用を中止していた昔のデータ処理プログラム群をバックアップから戻して復活させようと使い始めたところ,早速壁にぶち当たりました.まず最初は GCC のオプションの仕様変更で,CPU 固有の最適化オプションの書き方が変わったため,Makefile をわずかではありますが書き直さなければならなくなりました.また main 関数を "void" で型宣言したものには "int" ではないよと警告が出るようになりました.ふーむ・・・5年の歳月はこの世界では長い,ということを思い知らされます.

これらはマイナーな変更で騒ぐほどではないのですが,最も面食らったのはシェルの仕様にまつわるものです.少々話がややこしいのですが,Ubuntu では /bin/sh は /bin/dash (Debian Almquist Shell) という元祖 Bourne Shell のクローンにリンクされており,これは高機能な /bin/bash (Bourne-Again Shell) とは別物の軽いシェルです.私の以前の環境では /bin/sh とは /bin/bash へのリンクでしたので,私は /bin/sh と /bin/bash はほとんど同一仕様と思っていました.これが面食らいの第一の原因です.

ところで,シェルスクリプトの中で算術演算を行う場合,オリジナルの Bourne Shell にはその機能が無いため,大昔は外部コマンド "expr" を使って

`expr 算術式`
と書かなければなりませんでした.これは今でも有効なのですが書式が面倒なので,ちょっと以前の /bin/bash ではシェル内蔵の機能を使って
$[算術式]
という形式で記述することができました.私はこれを覚えちゃっていたので,これが標準と勘違いしていました.これが面食らいの第二の原因です.

ところがこの書式は元祖 /bin/sh のクローンと言われる /bin/dash では元々使えないばかりか,/bin/bash でもすでに非推奨であり,現在では

$((算術式))
という形式に変更されています.実はこの形式は /bin/dash でも有効です.これに気が付くまで,以前は問題なく動作していた $[算術式] 形式を含むスクリプトの挙動がおかしいのに悩まされ続けました.つまり,/bin/bash であれば $[算術式] はまだ動いたはずなのですが,Ubuntu のデフォルトのシェルは /bin/dash であったために,これは動かなかったのです.これが面食らいの第三の原因です.複数の思い違いが重なって,原因追求に時間がかかってしまいました.

話はさらに続きます.データ処理の結果をグラフにするときには昔から "gnuplot" のお世話になっているのですが,これもだいぶバージョンが上がり,新しい命令が増えたり挙動が微妙に変わっているのに気が付きました.出力に PostScript ファイルを指定している場合,描画領域を超えてラベルの位置指定をする場合の挙動が以前とは変わっているようですし,それ以外にもデフォルトのパラメータが少し違うようで,サイズや位置が以前とは微妙にずれます.

これらに対応すべく少しずつ修正を加え,不具合の回避方法を探し,パラメータを試行錯誤で調整し,ということをやっていくのですが,結構な手間と時間がかかります.ということで,週末の時間をだいぶ潰し,プリンタ用紙をかなり無駄にしながら,しかし昔の環境を少しずつ復活してきました.

それにしても,ソフトウェアのメンテナンスって本当に大変.自分は何も変えていなくても環境がどんどん変わって土俵やルールが変わるので,数年で完全に置いて行かれます.2000年問題のときにはさぞや大変だったのでしょうね.

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2008/09/27

Ubuntuをインストールしました

PC-BSD をインストールしたばかりなのですが,gcc-4.3.2 のビルドに失敗するという症状は FreeBSD をしっかり受け継いでいたりするので,また浮気心を起こして今度は Debian GNU/Linux の分派である Ubuntu 8.04.1-J をインストールしてみました.

実は Debian 系をインストールするのは初めてだったので少し不安だったのですが,実際には実に簡単,お気楽でした.インストール CD イメージをダウンロードして CD-R に焼き,それでブートすると簡単にインストールできます.特に,日本語化のためのパッケージが収められた CD イメージがありますので,これを使うと簡単に日本語化されたシステムが構築できます.日本語フォントや仮名漢字変換フロントエンドなども含む本格的なものです.ログイン直後の画面は下のように大変簡素なものです.芸術的なサギの絵が大変印象的ですね.

Ubuntu_Screenshot

インストール時に気をつけることは,Ubuntu は Boot Loader である GRUB をハードディスクにインストールしようとしますが,Windows との Dual Boot を目指すのであれば,GRUB をフロッピー・ディスクにインストールしておくのが無難です.これには,インストール・ダイアログの最後近くに出てくるやや小さくてわかりにくいボタン "拡張" だったか "詳細" だったかを押すと,GRUB のインストール先を選ぶことが出来ますので,そのときに表示される HDD のパーティションを選ぶのではなく,キーボードから /dev/fd0 と入力すれば Okay です.インストール後,Ubuntu をブートしたければそのフロッピーを挿入します.フロッピーを挿入しなければこれまでと全く同様に Windows がブートされますので,Windows 側には何の影響も与えません.

様々なシステムの設定がデフォルトでなされているのが実に親切.光学ドライブへのアクセスや音源デバイスの駆動も特に問題無さそうです.またソフトウェア・パッケージ管理システムである "APT" が良く出来ており,その GUI インターフェースである "Synaptic" を使うと非常に簡単でわかりやすいパッケージ管理が出来ます.インストール済みのパッケージが更新されていると,それを自動的に検知・通知してくれる仕組みが大変便利.これはとても重宝します.

Ubuntu は初期設定では何と C shelltcsh がインストールされていないのでこれをインストール.GNU Fortran や Ruby もインストールしておきます.そうそう,Emacs もインストールしておきましょう.

少し触っているところですが,とりあえず gcc-4.3.2 はすんなりとビルドできましたし,LAPACK も何とかビルドできました.しかしいくつかテストで引っかかるものが出ているのが気になります.Fortran 77Fortran 90 の違いが出ているのでしょうか?

しばらくはこれを使ってみることにしましょう.ひょっとしてすでにファンになっちゃったかも・・・

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2008/09/23

PC-BSDをインストールしました

BSD の系譜をひく PC-UNIX はそれほど数がありません.最も主流なのは FreeBSD ですが,これはデスクトップで使うというよりはむしろサーバ OS としての使用が主流でしょう.システムの安定性やネットワーク周りの洗練度は昔から定評がありますが,インストーラが初心者向きではない,インストール直後の状態では大変そっけない素の設定のままで,様々な専門的な設定を手動で行わなければならないなど,専門家にとっては使い出のある "プロの道具" ではあっても,素人には近づきがたい壁がそびえています.

これに対して,最近の Linux 系の PC-UNIX の大部分は PC ユーザに配慮した GUI ベースのインストーラや,インストール直後からほとんどの標準的な設定が済んでいて安心して使い始められる点など,初心者に配慮したディストリビューションに進化しており,FreeBSD の凋落の原因はここにあるといっても過言ではありません.

PCBSD_Screenshot

それに対抗すべく開発が進められているのが PC-BSD という FreeBSD のディストリビューションです.公式サイトはこちら.今回私がインストールしたのは,リリースされたばかりの PC-BSD 7 です.名前が凝っていて "Fibonacci Edition." 元になっているシステムは最新の安定板で私もインストールしたことのある FreeBSD 7.0 ではなく,7.1-Prerelease というちょっと変則的なもの.FreeBSD 7.1 のリリースが10月に予定されており,コードのほとんどはフリーズされていますので,事実上の 7.1 と思って良いでしょう.

まず インストール用 DVD イメージをダウンロードして DVD-R に焼き,これを使ってブートします.すると FreeBSD のブートシーケンスが始まり,KDE ベースらしい GUI のインストーラが立ち上がります.ここでキーボード選び,インストールするディスクドライブやパーティションを選び,root のパスワードやユーザ設定を行うと,あとはほとんど自動でインストールが進みます.困ったことは,私のキーボードテンキーの無い104キーボードなのですが,テンキー有りのフルキーボードしか想定されていないようで,KDE が立ち上がると同時に勝手に NumLock をかけてしまい,しかもキー操作でロックを解除できません.これは PC-BSD 1.5.1 でもそうでしたので,まだ改善されていないようです.仕方が無いので,荒業?ですが,キーボードの PS/2 コネクタを引っこ抜いてまた挿すことで NumLock を解除し,インストーラへの入力を進めました.

インストールが済んでリブートします.最初に KDE の解像度の設定画面が出てきますので,それを変更すると,上のような画面が現れます.なかなか凝っていますね.一通り触ってみましたが,プログラミング言語の取り込みが貧弱だったり,相変わらず GCC のビルドに失敗する(GCJ ライブラリ構築時)など,私の想定している用途(科学技術系のデータ解析)には向かないかなぁ?などと思案しています.どんなもんですかねぇ?

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2008/08/03

ネットワーク障害

先週は残業続きだった上に,木曜日の夜は9時過ぎまで変則的な会議,金曜日と土曜日は朝早くから夜遅くまで大規模な会議の運営が続き,もうへとへとでした.特に昨夜は帰宅が深夜になり,熱帯夜のねっとりと体にまつわりつく湿気の中をもがきながら歩いて帰宅したものの,空腹と蒸し暑さでよく眠れず,今朝も頭がぼんやりしていました.

そういうときに限ってネットワーク障害が起きるものです.午前9時過ぎ,それまで順調だったネットサーフィンが突然フリーズ.あれれ?と思って調べてみると,ルータまでは障害なし,その先が問題のようです.NTT のフレッツ網か,@nifty のアクセスサーバあたりが怪しい・・・と思って,別の手段で障害情報を調べてみると,ありました,ありました,やはり私の住む地域でのフレッツ網から @nifty へのアクセス障害のようです.約2時間後に回復し,今はなんともありません.NTT からはいまだに "FENICS" という名前で呼ばれているのですね.NIFTY-Serve 黎明期には慣れ親しんだ富士通の専用線パケット交換網の名前です.

Networkmalfunction

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2008/07/05

FreeBSDにてこずる

先月 FreeBSD 7.0 をインストールしたとお知らせしたばかり.それ以降,週末のわずかな時間を使って FreeBSD をいじっていますが,なかなかてこずっています.

先週から GCC をインストールしようと悪戦苦闘中です.元はと言えば,FreeBSD の標準インストールでは FORTRAN がインストールされないことから,それならば GCC の最新版をインストールしてしまえ,と思ったのが始まりです.GCC は数年前までは何度もインストールしたことがあり,いつも make 一発でビルドできていたので,少々甘く見ていました.

ところが,ところが,最新版の GCC 4.3.1 をダウンロードしてビルドしようとすると,まずは GMPMPFR が無いといって怒られます.何じゃこれは?これらは以前は要求されなかったライブラリたちです.仕方なくこれらの最新版 GMP 4.2.2 と MPFR 2.3.1 をダウンロードしてインストールします.

それから再度 make してみるものの,非常につまらないシェルスクリプトのバグで進行が止まってしまいます.これは明らかに変.ふと思いついて,make ではなくて GNU make を使ってみると,すんなりと make が進みます.えー!?

だいぶビルドが進んだところで,今度は zip が無いといって止まってしまいます.仕方なくこれも FreeBSD の package から zip と gzip をインストール.

これで快調にビルドが進むようになりました.60分ほどビルドのステージが進んで Java のライブラリを構築にかかりましたが,ここで問題が発覚.実際に使用された Makefile を分析してみると,GCJ の argument として ld に渡すオプションの記述がおかしく,ld には解釈不能のオプションになってしまい,そこでビルドがストップしてしまいます.

-Wl,-rpath -Wl,/usr/local/lib
という文字列がそのまま文字通り ld に渡されてしまっているよう.これは configure の問題かなぁ?

週末の悩みは尽きず,徒に時は過ぎていくのでした.

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2008/06/22

FreeBSD 7.0をインストールしました

このところ暇を見つけては色々な PC-UNIX をインストールして楽しんでいます (*1 *2) が,今のところ FreeBSD 7.0 で落ち着いています.やはり BSD は良いですね.本家の UNIX という感じがして,昔 SunOS を触っていた頃の感触が蘇ってきます.Linux 系では Ubuntu がなかなか良さそう.

Freebsd70kedsnapshot

X.org の X11R7.3 の上で KDE 3.5.8 を動かしていますが,実はサウンドデバイスをうまく動かすことが出来ていません.ドライバをカーネルモジュールとしてロードしたつもりなのですが,Analog Devices のサウンドチップがうまく動かないのです.

また,ATAPIDVD Drive はすんなりと認識して読み書きできるのですが,同じ ATAPI インターフェースにスレーブとして接続された MO を認識してくれません.こちらは ATAPI デバイスを SCSI デバイスとして認識させる ATAPI/CAM というドライバを使うことで回避できました.最近このブログで "ATAPI につないだ CD ドライブを正しく認識してくれません" と書いたのは私の思い違いで,ATAPI の DVD は問題なく読み書きできます.

FreeBSD も最近はかなり実装が変わってきたので,昔の解説書が役に立たなくなってきました.和書はもうほとんど無いので,英語の解説書を買おうかどうしようか,迷っているところです.

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2008/05/18

Fedora 9をインストールしました

先日のポストで予告したとおり Fedora 9 がリリースされましたので,試しにインストールしてみました.Linux 系の PC-Unix はかなり贅沢にハードディスクのパーティションを消費するのですが,最近の Red Hat 系では,LVM という仮想ボリュームを実装しているので,基本パーティションを二つ用意し,一つを /boot パーティション,もう一つを LVM にしてそこに残りの仮想パーティションを全て突っ込むということが可能になっています.これを利用してインストールすることにしました.

まずインストール DVD イメージをダウンロードし,これからブートします.お決まりのインストーラーである AnacondaX Window 上で立ち上がりますので,あとはいくつかの質問に答えていくことでインストールが進行します.

肝心なのはディスクのパーティション設定ですが,ここはパーティションテーブルを見ながらインタラクティブに試行錯誤できるので,LVM がわかってしまえばかなり楽.

もう一つ肝心なのは,ブートローダの設定です.デフォルトでは,ディスクドライブの MBR (Master Boot Record) にブートレコードを書き込みますので,Windows XP を立ち上げるときにもブートローダである GRUB が立ち上がり,メニュー画面から Windows か Fedora のいずれかを選ぶことになります.しかし私は MBR を一切変更したくなかったので,ブートローダを MBR ではなく /boot パーティションに書き込むオプションを選びました.ただしこの場合は,別途フロッピーに GRUB をインストールし,その中の設定で /boot パーティションからブートするように設定しておく必要があります.こうすると Fedora を立ち上げるにはフロッピーからブートすることになりますが,Windows XP に関しては従来どおり何の変化も与えません.

さて一通りインストールして使ってみましたが,デフォルトのデスクトップ環境GNOME なのですね.私は KDE に慣れていたのでちょっと戸惑います.また SELinux がインストールされているせいか,簡単に Windows XP のパーティションにはアクセスできなかったり,戸惑うことがいくつかあります.また Red Hat 系を使うのは初めてということもあって,カーネルのビルドや,起動時に読み込むモジュール管理を行うディレクトリがどこなのか,まだ探し出せていません.

これまで,PC Unix を使っていたのは Pentium III (1 GHz) までだったので,自作の数値計算プログラムを走らせて速度ベンチマークをしてみると,現在の Core2Duo E8200 (2.66 GHz) は5倍程度の速度で走ってくれました.体感的には make がびゅんびゅんと進むのが驚きです.

あくまでお試しインストールのつもりなのですが,しばらくはこの Fedora に慣れてみようと思います.

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2008/05/11

ASUS P5K-EとPC-UNIX

数年前まで私の自作の PC の中には数台の HDD があり,そこには PC-DOS やら Windows やら Linux やら FreeBSD やら,はたまた実験的な OS やらを同居させていたものでした.しかし,WindowsXP SP2 以降は,そのような開発実験的な趣味は衰え,専ら WindowsXP だけを使うようになっていました.この春,ハードウェアを更新したことが契機になり,再び PC UNIX を使ってみようかという気になって,いくつかの OS を試してみました.マザーボードは ASUSP5K-E です.

まずは何といっても FreeBSD です.最新の 7.0 のインストールディスクを試してみました.P5K-E は Intel の P35 チップセットと ICH9R を搭載したマザーボードなので,ATAPI はそのままでは準備されていません.このため ASUS は JmicronJMB363 というチップを使って ATAPI と SATA RAID のインターフェースを搭載しています.しかしながら,PCIe に接続された JMB363 のドライバは開発途上のようでうまく動いてくれず,ATAPI につないだ CD ドライブを正しく認識してくれません.これは FreeBSD 7.0 の2008年4月の最新の snapshot では解消されているので,7.1 が出たらこれを真っ先に導入してみようと思います.

次は Fedora 8 です.あと数日で Fedora 9 がリリースされるのですが,いずれにせよこちらは Linux なので,HDD のパーティションを贅沢に要求します.私の現在の環境では基本パーティションを一つ,拡張パーティションを一つ,それぞれ WindowsXP のために消費していますので,Linux を同じ HDD にインストールするのは無理ではありませんが,あまりやりたいことではありません.Linux も FreeBSD のような "スライス" という概念で HDD のパーティションを浪費しないような構成をとってもらいたいものです.

ということで,現時点ではいずれの OS も導入を見送らざるを得ませんでした.しかしFreeBSD 7.1 がリリースされたときには,まずこれを導入してみたいと思います.

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2008/05/10

Windows XP SP3をインストール

当初4月29日の配布が予定されていた Windows XP SP3 ですが,既存のソフトウェアパッケージとの相性の問題が発覚して,配布が数日遅れていましたが,連休明けに日本でも配布が開始されました.今回のサービスパックは,これまでのセキュリティ・パッチを集大成したものが中心で,新しい機能の追加などはほとんどありません.それでも,若干の速度向上や安定性の強化などを期待する向きもあり,ダメで元々という気持ちでインストールしました.

まず,マイクロソフトのダウンロードセンタから SP3 の ISO-9660 CD イメージをダウンロードしました.サイズは400MB 弱.B-Flet's では数分以内なので全くストレスを感じません.それを CD-R に焼きます.このインストール CD を使って SP3 をインストールしました.インストールそのものは全部で30分もかからなかったと思います.インストール後,最初の起動時に見慣れない画面が現れますが,気がついたのはそれくらいで,それ以外はこれまでと何の違いも感じられません.システムの背後では色々なソフトウェアが新しくなっているのでしょう.体感上のメリットは感じられませんが,システムの安心感は増したのだろうと思って自分を慰めています.

Winxpsp3

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2008/03/15

HDD のクローニング

先週の記事でパソコン換装のことを書きましたが,やっと今週になって全てかたがつきました.秋葉原に部品を買いに行ったときに,ひょっとして HDD が壊れていたらまずいので大容量で価格がこなれた HDD を買ってきたのですが,幸いなことに古い HDD は壊れておらず,それをそのまま使っていました.しかしこの HDD はシーク音がガリガリとうるさく,容量も今の水準からすると随分と見劣りするので,これも換えてしまおうと作業を始めました.

最大の問題は,古い HDD から新しい HDD へ全てのパーティションをそっくりとコピーすることです.クローニングと言っても良いでしょう.これは Windows を立ち上げたままでは実行できません.起動ディスクである C ドライブや,スワップファイルを置いているドライブなどは Windows の稼動中はコピーを取ることができません.このようなときのために,フロッピーディスクCD から Linux などの異なる OS を起動して, HDD のパーティションを操作することができるツールがあります.商用のものもフリーソフトもあるので,今回は GParted (Gnome Partition Editor) というツールを使用しました.

まず,Windows の起動中に GParted LiveCD イメージファイルをダウンロードして CD-R に焼き,起動ディスクを作成しておきます.それから新しい HDD を取り付けてこの CD-R からブートして GParted を起動します.この GParted とは,なんと Linux 上の GNOME デスクトップで動くツールで,最初から高解像度の X Window System の上で難なく立ち上がりました.

次に,この新しい HDD に古い HDD と同じ構成のパーティションを切ります.今回は基本パーティション一つ,拡張パーティションの中に二つの論理パーティションを切ります.各パーティションのサイズは古い HDD のパーティションと異なるサイズであってかまいません.

パーティションを切ったら,古い HDD のパーティションを一つずつ対応するパーティションにコピーしていきます.各パーティションにはそれなりの容量のファイルが収められているので,この作業はかなりの時間がかかります.全てのパーティションをコピーし終えたら,基本パーティションからブートできるようにブートフラグを立てます.

これでいったんシャットダウンし,古い HDD を取り外し新しい HDD でブートします.このとき念のためマザーボードの BIOS でブート条件を確認しておくと良いでしょう.今回はすんなりと Windows が立ち上がりましたが,すぐさまディスク管理ツールでドライブ名を C: や D: などと再設定しておきます.再度リブートして,今度は論理ドライブごとにエラーチェック・修復ツールを走らせます.これもかなり長い時間がかかります.そして再度リブート.だいぶ時間が経ちましたが,これで完成です.

新しい HDD は垂直磁気記録の大容量タイプ,しかもシーク音がほとんど聞こえないので,動作しているかどうか不安になるほどですが,これまでよりも確実に高速化していることが体感できます.2週間ごしの換装でしたが,やっと快適に使えるようになりました.

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2008/03/08

パソコン換装

先週"パソコンの突然死" で書いたとおり,パソコンの不調の原因は,結局 CPUマザーボードかの切り分けができず,CPU,メモリ,マザーボード,グラフィックカード,電源の換装という大掛かりなものになってしまいました.CPU だけ,あるいはマザーボードだけという換装ができればよいのですが,ここ4年ほどの間にこれらのハードウェアの世代は3世代ほど進んでいます.いまさら古い世代のハードウェアを新品で手に入れることはほとんど不可能,かといって中古やジャンクに手を出すのはリスクが高い,というわけで,色々なハードウェアをまとめて換えざるを得ないということになります.

大変幸いなことに HDD には何の問題もなかったため,換装後も一発で Windows が立ち上がりました.もちろんマザーボード上のハードウェアのドライバは全てインストールしなおす必要がありましたが,それは OS 全体の再インストールに比べれば大したことではありません.

換装後数日経ち,マザーボードの BIOS を最新のものに入れ替え,ようやく安定してシステム全体が動くようになりました.ついでといっては何ですが,長年使ってきたレーザ・プリンタインクジェット・プリンタイメージ・スキャナを,最新のオール・イン・ワン・プリンタに入れ替えることにしました.そもそもレーザ・プリンタは往年のパラレル・ポートを使っており,新しいマザーボードにはパラレル・ポートが無いものですから,いずれにせよ使えなくなってしまったのです.

品物は注文した翌日に届き,早速古いハードと入れ替えました.ここでも,古いドライバのアンインストール,新しいドライバやユーティリティのインストールと手間がかかりますが,従来のハードウェアに比べると,USB のデバイスは圧倒的に使い勝手が良くて助かります.新しいプリンタとスキャナは,色調の特性が古いプリンタとはかなり異なるため,しばらくは試行錯誤で最適な色調の設定を探ることになりそうですが,これもハードウェアをいじり倒す楽しみの一つです.全く不本意ながら,色々なものが一気に新しくなりました.Windows VISTA SP1 が発売されたら,こちらに乗り換えてみようかとも思っていますが,Windows XP SP3 の評判も悪くないようなので,迷いますね.

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2008/03/02

パソコンの突然死

先週後半にパソコンが突然死してしまい,それから数日はてんやわんやの大忙しでした.まず原因がわからなくて参りました.電源を入れても画面には何も現れませんので原因の推測すらできません.まず疑ったのは電源.+12V 系や +5V 系は生きているように見えたので,他の電圧系が駄目になったかと思い,ちょうど近々ハードウェアのアップグレードを考えていたので,駄目もとで新しい電源を買ってきてつないで見ましたが,これがまるで駄目.

次にマザーボード上のバッテリーが死んでいるのではないかと思い,リチウムボタン電池を交換してみましたがこれも駄目.ここまで来ると覚悟が決まり,もう少し先にしようと思っていたハードウェアのアップグレードに踏み切りました.土曜日の午後にアキバに出かけ,CPU,マザーボード,メモリ,グラフィックカードなどを買い集めました.本当は Intel Core 2 Duo E8500 という 45nm の最新 CPU の 3.0GHz 版が欲しかったのですが,このシリーズは発売間もなく極端な品薄になり,最下位の E8200 2.66GHz しか手に入りませんでした.これがなんとも心残り.

土曜日の夕方から夜にかけて,古いハードをケースから取り外し,新しいマザーボードやカードを取り付けていきます.ハードウェアのアップグレードと入っても,OS の入れ替えは行いません.古い HDD が生きているという前提で,これをそのままつないで復活させようという魂胆です.結果的にはこの作戦が功を奏し,OS の再インストールなどせずに,これまでの環境が新しいハードウェアの上に復活しました.それでもマザーボード上のハードウェアのドライバの入れ替えなどは発生し,最終的にまともに動くようになったのは土曜日の深夜.

日曜日の午後にも若干の作業が発生して,夜になってようやく安定して動くようになりました.CPU のクロックは当初の思惑よりは遅いものしか手に入りませんでしたが,全体としては10万円よりは十分少ない金額で最新の CPU とマザーボードに換装できました.あとしばらくして Vista SP1 がリリースされたら,この新しい OS のインストールに励むことにしたいと思います.

それにしても睡眠不足で憔悴しています.

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2007/07/08

完成度が増した Photoshop CS3

PHOTOSHOP CS3 Windows版 アドビシステムズ

ここ1年半ほど Photoshop CS2 を使用してきました.最大の不満は "シャドウ・ハイライト" と各種フィルタリング処理が "調整レイヤー" にできないことでした.私の用途は純粋に写真のレタッチで,文字や図形の塗りつぶしを含む複雑なオーバーレイ処理やテクスチャー処理などは必要ありません.そういう余分な機能は要らない代わりに,もっと基本的な機能がしっかりして欲しいと思っており,上記機能の欠如はかなり深刻で本質的な欠点と思ってきました.

Adobe の憎らしいところは,機能の改善を本当にちびちびと小出しにしてバージョンアップの度ごとに金を稼ぐところです.上記のレイヤー処理など,やろうと思えばいつでもできるような類のものだと思うのですが,同じ不満を持つ人がよほど多かったのでしょう,2007年にリリースされた Photoshop CS3 になってようやく解決されました.ただし画像データを "スマートオブジェクト" という特別な形式に変換したうえで,"スマートフィルタ" という非破壊処理を行うフィルタリング機能を使えるようにして,その中で各種フィルタの一種として "シャドウ・ハイライト" 処理を行えるようにしてあります.

その "シャドウ・ハイライト" 機能は大変強化され,これが単なるトーンカーブをいじる類ものではないことはダイアログボックスを見ればすぐにわかります.周辺の輝度を分析してシャドウとハイライトの区別を行うなど,インテリジェントな処理が可能になりました.手持ちのいくつかの画像で試してみましたが,この処理は大変うまくいきます.逆光の処理だけではなく,空が大きく写りこんで下半分が露出不足になった画像の処理などにも威力を発揮します.

"アンシャープマスク" や "スマートシャープ" も "スマートフィルタ" として使えるようになったので,何度もパラメータをいじりながら調整ができるようになりました.これも Photoshop Elements の時代から待ち望んだ機能だったので,大変満足しています.

これで機能的にはやりたいことができるようにはなったのですが,スマートオブジェクトに変換する処理にかなり時間がかかることと,レイヤーを含めて Photoshop 形式で保存しようとすると平気で 100MB を越えるサイズになってしまうことが次なる不満です.Photoshop 形式はスマートオブジェクト化しなくても 数10MB のサイズを食っていましたので,以前からユーザーの不満は多かったはず.Adobe はファイルサイズの縮小にもっと本気で取り組んで欲しいものですね.

これら以外の変化としては,全体に処理が速くなり,機能がより洗練され,完成度が高まったことは評価すべきでしょう.特に Photoshop の起動が大変速くなったのは大歓迎なのですが,私の環境では Bridge CS3 の起動が大変遅く,おそらくサムネイルの処理に時間がかかっているようなのですが,本体の起動が速くなったこととは対照的です.これら CS3 の新製品レビューの一例はこちらでどうぞ: Bridge CS3 編Camera Raw 編CS3 本体編

次回のアップデートは何が改善されるでしょう?ファイルサイズの縮小が最もニーズが高いと思いますが,期待できるでしょうか?

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2007/05/26

Refsort/Rubyをこのブログにアップ

もう15年以上前に作った自作ソフト "Refsort" をこのブログからダウンロードできるようにしました.15年前には MS-DOS のソフトとして MS-C を使って実装したのですが,数年前に,Ruby のスクリプトとして実装しなおし,機能も仕様もアップグレードして使い易くしました.これを Refsort/Ruby と呼んで自分自身で細々と使用しています.

Refsort は辞書参照型のソーティングフィルタです.通常のソーティング即ち並べ替えは,並べ替えの順序 "Lexical Order" が文字コードや辞書順などに決め打ちしてあり,これをユーザが変更することはできません.しかしそれでは困る場合が結構あります.例えば,生物学の分類のリストを作る場合です.バードウォッチングの記録は出現した順序で鳥の名前を書いていくのが普通です.これを記録として整理する場合には生物学的な分類順序に従って並べ替える必要がありますが,これが慣れないと大変なのです.ベテランであれば,個々の鳥の種が何の何であるかはわかっているので,大分類はそらで出来ますし科の中の順序は図鑑を見ればすぐにわかります.しかし素人はこうは行きません.図鑑と首っ引きで長い時間をかけてやっと並べ替えが完成します.

日本の鳥の場合はせいぜい600種類ほどですからこれでも何とかなるのですが,植物となるとそうはいきません.日本の種子植物だけで6,000種以上!これはツールが欲しくなりますよね.そういうときのために作ったのが Refsort です.自分で並べ替えの基準を辞書として用意することが出来ます.詳しくは右のサイドバーのリストからファイルをダウンロードしてお試しください.日本の鳥と植物の辞書ファイルも用意しましたので,鳥と植物でしたら簡単に始められます.6,000種の植物のリストが4,5秒で並べ替えられてさっと出てくるさまはなかなか快感ですよ.

なお,Ruby そのものは添付されていません.Windows 用の Ruby はここからダウンロードできます.

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2007/05/16

なぜテレビは速報しないIP網の障害?

昨晩は NTT 東日本の地域 IP 網である Flet's 網 が障害で6時間以上も不通となり,インターネットの世界は大混乱しました.わが家でもこの障害に巻き込まれました.ONU やルータのパイロットランプを見る限り,これらの機器の故障ではなさそうです.NTT 東日本の故障対応の電話番号に何度かけても録音の音声で「大変込み合っていますのでしばらくしてからおかけ直しください」を繰り返すばかり.

障害らしいとは思えても確認する手段がありません.テレビをつけて夜のニュースを見てもそれらしいことは報道されませんし,ましてやテロップで速報することもありません.ひょっとしてと思って地デジデータ放送の中を探しましたがニュースの項目にはありません.ようやく NHK の BS-hi のデータ放送のニュースの中にこの障害のことが詳しく報じられているのを発見し,やっぱり Flet's 網の障害であって,自分の ONU やルータの障害ではないとわかりひと安心しました.

おそらく過去最大規模の障害で,NTT 東日本は IP 網の歴史に大きな汚点を残しました.ひかり電話に頼っていた人たちはさぞ不安だったと思います.直接の原因は機器の故障への対応の不手際ですが,より本質的には設備投資をケチっていることに帰せられると思います.

今回の事件で感じたことは,既存メディアの対応の鈍さです.首都圏の通勤電車が人身事故で止まる程度でテロップを流して速報することに比べると,今回の障害はそれをはるかに上回る役務提供の不履行だったのですが,テロップを流したメディアはおそらく皆無だったのではないでしょうか?ニュースで取り上げたところも非常に少なかったはずです.さすがに翌日の新聞には小さな記事が出ていましたが.既存メディアのネットワーク社会に対する感度と心理的な距離を感じさせる出来事でした.これでは既存メディアはネットワーカーからは見向きもされなくなりますね.

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2006/09/05

mixi 上場

SNS (Social Networking Service) の日本最大のサイト mixi が9月14日に上場します.IPO の情報は8月半ばには証券会社から流れていたので,御存知の方も多かったと思います.ブックビルディングは8月29日09:00から9月4日18:00までの期間でした.公募4,500株,売出2,100株,Over Allotment による売出500株というかなり狭き門で,本日9月5日に抽選が行われ,発行価格が上限の1,550,000円と決まりました.うーん,10株買うだけでも15,500,000円もかかるのか・・・投資対象としては割高で,私はそれほどの魅力を感じません.

本日21時50分現在の会員数は mixi カウンターによれば629万8410人でした.巨大なコミュニティです.でも mixi の会員数もいずれ頭を打つでしょうし,コミュニティのコミュニケーションの質や濃度はかつてのパソコン通信の時代に比べると相当低いと感じるので,もうこれ以上の発展は無いのかと・・・単なる負け惜しみでした.

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2006/08/26

Ruby1.8.5リリース

オブジェクト指向言語 Ruby 1.8.5 リリース

2006年8月25日に,オブジェクト指向言語 Ruby の最新バージョン 1.8.5 がリリースされました.今回は Preview 版のリリースが第5版まで進み少々難産だったのですが,何とか8月中にリリースされました.良かった良かった.

従来は一部の熱狂的な支持層によって細々と開発が続けられてきた Ruby ですが,Web アプリケーションを画期的に効率化するツール,Ruby on Rails の開発・リリースによって,世界中にその名が知られるようになりました.このフレームワークは現在世界中でちょっとしたブームになっており,それにともなって Ruby の知名度も急上昇中です.スクリプト言語の世界では Ruby は日本が90年代に生みだした最高傑作の一つと言われているほどです.

私はだいぶ前に,辞書参照型ソーティングフィルタ Refsort というものを Ruby で実装し,WZ Editor に組み込んで鳥類のリストの整理などに便利に使っています.以下からダウンロードできます.

Refsort本体をダウンロード
日本の鳥類辞書をダウンロード
日本の植物辞書をダウンロード

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2006/08/19

Connexion By Boeingがついに廃止

先月,このブログで廃止を含めた検討を開始したとお伝えした航空機キャビン内での無線 LAN によるブロードバンドサービス Connexion By Boeing ですが,ついに廃止が決まったようです.

結果的には一度しかお世話にならなかったのですが,まあ確かにあれでは使い物にならないと実感しました.リピート率が相当低かったのではないでしょうか?リピート率の高いビジネス客の需要を取り込まない限り,成立するビジネスではなかっただけに,事前検討が不足していたのではないかと思われます.

実は,Google が Mountain View, CA で地域全体をカバーする無料の無線 LAN サービスを開始したというニュースも流れています.Google のことですから,例によって CRM を駆使した広告を乗せて投資回収を行うのか,それとも利用者の何らかの情報を収集してそれを売って回収するのか,何か仕掛けがあるはずです.日本ではつい数年前に Yahoo BB! が駅前で xDSL のモデムを無料で配って話題を取りましたが,それを上回る仕掛けがあると思われます.こんなことをやられると,既存の商用無線 LAN サービスプロバイダにとっては大変な脅威のはず.いやはや,Google は Web 2.0 的な破壊者であることは間違いないようです.

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2006/07/01

Connexion By Boeing事業見直し

Boeing 社は,同社の航空機ブロードバンド接続サービスである Connexion By Boeing 事業の見直しを行うことを発表しました.

Connexion By Boeing については,このブログでも以前に紹介したばかりですが,サービスレベルと価格との釣り合いがあまりに取れないために,利用者が増加しなかったものと思われます.とにかく遅いので,ほとんど使い物にならず,これでは正規の料金を払って接続しようという気も失せるもの.SLAの裏づけとなるKPIを明確にしない契約では,だれも高い料金を払わないでしょう.

飛行機の中はただでさえアルコールや映画や音楽が振舞われており,特に最新の機材を使ったビジネスクラスでは映画はVODとなっているので,あえて接続の遅さにイライラしながら仕事しようという気にはなれません.

ほぼ同日に,JR東海が東海道新幹線 N700 系車両での無線LANによるブロードバンド接続サービスについて発表しましたが,一編成全体で上り 1Mbps,下り 2Mbps という低速です.これもConnexion By Boeing の二の舞にならなければ良いのですが.

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2006/05/02

ココログが相変わらず不調

3月末に行われたシステムの増強?によって引き起こされた様々な不調は大部分が収束したものの,いまだに尾を引きずっているものもあるようです.私が本日午前中にポストした CD のレビューの書き込みは,このブログの過去の記事へのトラックバックを含むものなのですが,何度「保存」ボタンを押してもトラックバックが打てません.とうとうシステムへ問い合わせしなければならないほどになりました.

夕方,再度試してみたところ,今度はちゃんとトラックバックが打てました.しかしながら,打った先の記事は,固定リンクにアクセスしない限り,トラックバックを受けたという表示になっていません.これも変.

どうも,コスト削減のあおりを食らって,不十分な人数,不十分な手順数,不十分なスペックのハードウェアでシステム運用をやっているのではないかという疑いを持たざるを得ません.TypePad 1.6 に移行したのに伴って,様々な周辺システムのバージョンも上げてしまったらしいのですが,事前のチェックが足りなかったのでしょうね.困ったものだ.

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2006/04/22

遅かったConnexionByBoeing

Connexionbyboeing_facem

Connexionbyboeing_tailm

先月の海外出張時に上手く接続できなかった航空機内のインターネット接続サービス Connexion By Boeing でしたが,今月の出張時にやり方を変えて再挑戦したところ今回はうまく接続できました.VPN へもすんなりと接続できたのですが速度はきわめて遅く,スピード測定をしてみると上り下りとも 20kbps ほどしか出ていません.一応メールの読み書きを試みたのですが,遅延が大きくてほとんど使い物になりませんでした.

特に私の場合,手元の PC は単なる ダム・ターミナルでしかなく,VPN を通して会社のサーバにアクセスしなければならないので,キーボードのエコーバックが遅延するとかな漢字変換すらもたつきます.やはり 100kbps 程度の速度が欲しいものです.ただし同じ機内で何人が接続するかによっても速度は変化するはずですからあまりネガティブな断定はできません.

現在 Connexion By Boeing が使用できる航空機では,搭乗ゲートで無料で30分間試用できるアカウントIDとパスワードを配っています.今回はそれを使って接続したのですが,この遅さではとても正規のアカウントを取得して料金を払おうという気にはなれませんでした.現在の料金:1時間で US$ 9.95 は高すぎるように思います.

街角や電車の社内でも無線 LAN を接続できる HotSpot が設置されている場所が増えているのは歓迎ですが,質の面を高めていかなければ,結局は使い物にならないと敬遠されてしまいかねません.より一層の努力をお願いしたいと思います.

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2006/04/02

海外出張とインターネット接続

Singapore_mar2006007m

海外出張に行くのに会社のノートPCを持参しました.こいつはちょっと特殊なディスクレスのPCで,不揮発性メモリから機能制限をつけたWinXPを起動し,そこからVPNを通して会社のサーバに接続するといういわゆる "Security PC" と呼ばれる代物です.またUSBポートは付いているものの暗号化しない情報は外部にコピーできない仕掛けになっており,昨今話題の情報漏えいを "原理的に" 無くすことができるというものなのですが,その分使い勝手は・・・???いくつか疑問符が付きます.

まずは成田での無線LANにトライ.電波は確実に捉えているのですがLAN接続ができません.このときに通常のWinXPのようにコントロールパネルを開いていろいろと細かい設定をいじることができず,細かい原因調査ができません!あえなく断念.

次は機内.今回の機材はBoeing 747.ということは当然ブロードバンド接続サービスの "Connexion By Boeing" が使えるはずです.おまけに座席横にはAC電源まで来ているという親切さ.しかしながらここでも電波は捉えているもののやはりLAN接続ができません.長い飛行時間は食事をして酒を飲んで映画を2本見てもまだ余るので,メールチェックをしたいところなのですがつながらなければ仕方がありませんので3本目の映画に突入.でもさすがに飽きました.

次はホテル.各部屋へLANケーブルが来ていますので簡単につながる・・・と思っていたら,ここもLAN接続ができません.この場合も細かい設定の調査ができずに断念.

帰国後あれこれ聞いてみると,機能制限付きのWinXPながらIEは起動できるようになっていたのでした.このIEを起動することによって,無線LANスポットへのログインやConnexion By Boeingへのログインもできたはずだということが判明!うーん,これに気が付かなかった自分が悔しい.

次回は必ず機内で無線LAN接続に成功するぞ!

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2005/11/05

FreeBSD 6.0 Release

遅れていたFreeBSD 6.0がついにリリースされました.当初は8月末のリリースが予告されていたのですが,例によって約二ヶ月の遅延となりました.いつもこの程度は遅れるのが年中行事になっており,とても褒められたものではありません.

今回のリリースは,メイジャー・バージョン・アップということで,これまでの 5.x 系列から,6.x 系列への大きなジャンプとなります.どのような機能が実装され,過去の系列とはどのような互換・非互換性を持つのか,十分なチェックが必要です.

マイクロプロセッサの世界は,Pentium 4に代表される深いパイプラインと高クロックで性能を稼ぐ時代がそろそろ行き詰まり,消費電力あたりの処理能力という指標によって能力が評価される時代に入りつつあります.Intelはマルチコアのアーキテクチャへの移行を宣言していますので,オペレーティングシステムも,言語処理系も,その流れに適応していかなければなりません.FreeBSD 6.x 系列がその変化にどのように対処しようとしているのか,注目していきたいと思います.

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2005/10/15

FreeBSD 6.0 リリース間近

当初予定では8月中にリリース予定だった FreeBSD 6.0 ですが,やはり開発が遅れており10月11日にやっと Release 6.0-RC1 がリリースされました.これからそれほど日を置かずに src/tree がタグされ,いよいよ 6.0-Release のビルドが始まるはずです.どんなに遅れても10月中にはリリースされることでしょう.

メイジャー・バージョン・アップなので,いきなりインストールして運用するのは控えたほうが良いと思いますが,いろいろと新機能が追加されているはずなので楽しみですね.

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2005/09/23

デジカメはこう進化する (2)

デジカメの進化の第一はクイックリターンミラーを廃止することだと書きましたが,その第二は補償光学の採用です.

レンズの収差にはいくつかのモードがあります.まず本質的な収差として球面収差があります.次が色収差です.さらに歪曲収差があります.これらの収差は複数のレンズを組み合わせたり非球面のレンズを使ったりすることによりかなりの程度解消することが出来ますが,それでも撮像素子の一ピクセル以内に収差を抑えることはなかなか難しいことです.さらに本質的な問題として大気の揺らぎによる像の揺れやボケという問題もあります.

銀塩の乾板やフィルムを使っていた時代であれば,話はこれで終わりだったのですが,撮像素子が世に現れ,画像をコンピュータで処理出来るようになってからは話が変わってきました.あらかじめレンズの収差の特性を詳しく調べておけば,その収差を打ち消すような数学的処理が出来るはずだというのが元々の発想です.こうして補償光学という技術が生まれました.歴史的にこの技術の最初の適用先は衛星写真でした.偵察衛星が地上の画像を詳細に捕らえるためにはこの技術は不可欠です.次の応用先は天文学です.衛星天文台であるハッブル宇宙望遠鏡にも補償光学が最大限適用されています.

やっと本題にたどり着きましたが,これをデジカメ本体,あるいはその処理ソフトに生かせばよいということを言いたかったのです.ちなみに代表的なフォトレタッチソフトである Adobe Photoshop の最新版 CS2 では,色収差がかなりの程度補正できるようで,これはかなり画期的なことです.

しかし本当に補償光学を生かすためには以下のことを行わなければなりません.まずレンズ特性のデータベース化です.単焦点レンズの場合には,全ての絞りと合焦距離の組み合わせにおいて,撮像面の全ての位置における収差の情報を測定し,特定のフォーマットでデータ化します.ズームレンズであれば,これに加えて全ての焦点距離に対して上記のデータをそろえる必要があります.次に,カメラに内蔵されたソフトウェア,またはパソコン上で使用するソフトウェアは,撮像素子が捕らえた画像データをレンズのデータベースを用いて演算し,収差を打ち消すような処理を行う必要があります.この処理はかなり重たい処理となることが予想されますので,カメラ内臓のソフトウェアの手に余る可能性が大です.その場合には,カメラからパソコンに取り込まれた後で,Photoshop のようなソフトウェアで処理を行うことになります.

この技術のメリットは,レンズに対する収差補正の要求を大幅に緩和させ,レンズをもっと低コストで小型軽量のもので済ませることが出来るという点にあります.現状では,あらゆる収差を良好に補正するためにレンズの枚数が増え,高価なレンズ材料が必要となり,光学設計も非常に複雑で時間がかかるものとなっています.しかし補償光学を使えば,多少の色収差や歪曲収差は画像処理で救済することが出来ますので,大幅なコスト削減が可能となります.

補償光学が全面的に採用された後のデジカメは,ある意味において画像取得ターミナルです.もはや高価で重たいレンズは必要ありません.生の画像の質は悪く収差だらけですが,それをパソコンで処理することにより収差の少ない十分な画質のデータを再構成できるようになります.こういう世界がきっとそのうちやって来ると思うのですが,いかがでしょうか?

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2005/09/17

アキバが進化する

CA250075m昨日9月16日,秋葉原駅東口でヨドバシカメラの巨大店舗が開店しました.8月につくばエクスプレスのターミナル駅が地下に開業したのとほぼ時期を合わせての開店です.駅西口には4月に高層のダイビルが完成しており,さらにその隣には巨大なフットプリントのUDXビルが建設中です.右の写真は開店直前のヨドバシカメラをダイビルから見下ろした夜景です.

西口には以前は神田青果市場がありました.現在のUDXビルの位置です.私は良く覚えていますが,駅から市場に沿って歩く商店街には青果や乾物を扱うお店が軒を連ね,夕方ともなると市場勤めの人たちが路上のカウンターで立ったまま酒を飲み肴をつまむ大変庶民的な街でした.市場は夕方早めに閉まるので街全体も夜は早く,8時を過ぎると開いているお店を探すのが難しいくらいでした.

市場が取り壊され,駐車場と広場になっていたのが90年代です.ストリートフープとスケートボードの若者が駅のまん前の広場で遊んでいたのがつい昨日のようです.などと懐かしんで見せたところで,さらに年配の人たちに言わせると省線の万世橋駅の話が出てくるので,さすがにそれにはついていけません.

ラジオや無線のジャンク市から始まって電気製品と電子部品の街,パソコンパーツの街,オタク文化の街と変遷を遂げてきた秋葉原ですが,つくばエクスプレスとヨドバシカメラの進出で再び大きな変化が生じるのかもしれません.私自身は学生時代から電子部品の調達で足繁く通った街であり,さらに90年代に入ってからはパソコンパーツの街として馴染んできました.90年代にはすでにコスプレ写真スタジオやメイド喫茶のはしりがあり,週末には怪しげな露天商も増え,だんだんとカオスの街の様相を強めてきたように思います.特に芳林公園北側と東側の数ブロックが最もディープな地区で,新しい変化は常にこのあたりから発生してきました.しかし,つくばエクスプレスとヨドバシが東口に出来たことで,アキバの人の流れも変わっていくのかもしれません.

日本の中で最も変化が激しく文化的にも最先端?を走るこの街の変化を,これからも見守っていきたいと思います.

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2005/09/10

デジカメはこう進化する (1)

デジタル一眼レフは成熟期にさしかかっているように思えます.黎明期の陣取り合戦はほぼ終息し,APS-C サイズの撮像素子が主流となることは確実になりました.それを見届けたかつてのカメラファンが続々とデジタル一眼レフに乗り換えつつあります.このカテゴリーですら低価格化は著しく,シェア上位を取って物量がはける上位2,3社しか開発競争を続けることは出来なくなるでしょう.

さて,35mm 銀塩一眼レフに慣れ親しんだ者にとって最大の違和感はレンズの焦点距離と画角の関係です.イメージサークルが小さくなった分,同じ焦点距離でも画角が小さくなり望遠側にシフトしたのと等価になります.その結果広角レンズは 10数mm というごく短い焦点距離が当たり前になり,その光学設計にはかなりのしわ寄せがいったはずです.当然広角ズームは大きく重く高価になってしまいました.

本来であれば,35mm の光学系をそのまま相似縮小すれば良さそうなものなのですが,それを阻むものがあります.そう,バックフォーカス距離です.レンズマウントから撮像素子の間にはクイックリターンミラーがあるため,その間の距離をある程度以上取らざるを得ません.それはレンズ設計にじかに跳ね返り,特に広角系の設計を難しくしているはずです.

しかし,私は数年以内に新しい規格が立ち上がるのではないかと見ています.それはクイックリターンミラーを廃止した新しい一眼レフのアーキテクチャです.この構造においてはミラーはありません.撮像素子が得た画像を小型のディスプレイでファインダー光学系に映すようにすれば良いのです.ファインダー光学系のサイズで VGA(640X480):30万画素のディスプレイが出来るようになればこの問題はほぼ解決します.さらに SVGA(800X600):48万画素や XGA(1024X768):80万画素であれば申し分ありません.現在でもビデオカメラには電子ビューファインダーが搭載されているので,これを高精細にすればよいことは誰でも考えつくことです.

ミラーを廃止することのメリットは大きいはずです.まず上記のバックフォーカス距離の自由度が拡大されます.これによりレンズのサイズ,重量,コストを下げることができます.次にミラーのスプリングをチャージし高速駆動させるメカニズムが不要になります.これによりボディのコストも相当低減できるのではないでしょうか?

欠点は,一眼レフカメラ特有のシャッター音が聞かれなくなることです.これを重要と思う人向けには,シャッター音をスピーカーで出せるようにすれば良いでしょう.また,これまでの規格との互換性はありませんから,しばらくは規格が並立し混乱することになります.しかし技術の方向性は確実にこの方向だと思うのですが,いかがでしょう?

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2005/08/08

Google Earthで遍歴をたどる

Google Earthを御存知でしょうか?地球上を膨大な量の衛星写真でカバーし,しかも標高データや交通・行政・産業などのデータも加えて,地球上のどこでも直ちに飛んで行き,詳細な衛星写真を楽しむことが出来る,画期的なソフトウェアです.現在の最新版は8月3日に更新された3.0.0464(beta)です.

大都市ならば世界中どこでも,車一台一台がはっきりとわかるほどの分解能の画像が得られます.ただし4,5年前に撮られた画像も多いので,都市再開発が盛んに行われている今の東京は,すこし古いと感じることがあるかもしれません.住宅も一軒づつはっきりと識別できますから,自宅を特定することも比較的容易です.ただし高解像度画像は大都市や有名な観光地だけなので,私が現在住んでいるような地方都市はボケボケの解像度の写真しか得られません.

えっ?と思ったのはバグダッドの高解像度写真.この立派な大都市の高解像度写真を見ることが出来ます.湾岸戦争に備えてか,戦後復興ビジネスの需要を当て込んでか,こんな写真が撮られていたのですね.

さてこのソフトには,好きな地点をマークする機能があり,それをアイコンと文字列で画像上に表示することが出来ます.しかもこのマークはいくつでも階層構造を持って登録することが出来ます.この機能でちょっと遊んでみました.これまで自分が住んだことがある家やアパートやマンションを特定し,それを時代順にマークするのです.このソフトにはマークした地点を自動的に順番に辿っていく機能が備わっているので,自分が住んだことがある場所を衛星写真で次々に辿れるのです.ある場所から次の場所に移動する際には,視点がグーンと高くなって画像がズームアウトし,それから飛行機のように次の場所の上空に移動してそこから高度を下げてズームインします.これが実に面白いのです.Google Earthの成功の鍵は,このズームイン・アウトの出来のよさではないかと思うくらいです.

そういうわけで,住んだことがある場所8箇所,勤務したことがある場所11箇所を登録し,たくさんの思い出を胸に浮かべながら,びゅーんと飛び回っています.あそこではこんなことがあったなぁ,こんな人と一緒に仕事をしたなぁなど.感傷にひたれること請け合いです.

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2005/07/02

FreeBSD 6.0がリリース予定!

FreeBSD 5.4 が出たばかりだと思っていたら,もう 6.0 のリリースが近づいているのですね.8月後半にはリリースされるような予定になっています.最近の開発ピッチは以前に比べてだいぶ速くなったような気がします.今回のバージョンアップではどのような新機能が追加されてくるのか楽しみです.無線関係がかなり充実するようですが.

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2005/06/14

Fedora Core 4 リリース

5月14日にこのブログで予告した Fedora Core 4 ですが,ついに6月13日にリリースされました.かなり早い開発ピッチです.今回のリリースの特徴は,リリース間もない gcc-4.0.0 を使ってカーネルを作っていることでしょう.普通,真新しいコンパイラは不安が残るため,カーネルのコンパイルには使用しないのが普通なのですが,さすがは先進性を売りにする Fedore Core だけあって,果敢にこの新しいコンパイラ,しかも Major Version-up されたばかりのコンパイラを用いています.この決断が吉と出るか凶と出るかはわかりませんが,だめな場合には gcc-3.4.3 などを使用すればどうという事は無いでしょうから,クリティカルなミッション以外の実験的システムには大いに使ってみるべきでしょう.Fedora Core は元来そのような目的の開発シリーズなのですから.

で,人柱からの報告が楽しみ.

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2005/06/13

夜,破綻するサイト

どうもココログのブログページが夜9時を過ぎるあたりから異常に重たくなります.私自身のこのブログも,リンクを張っている他の人のブログも,アクセスして全ての読み込みが終わるのに30秒以上待たされることがあります.Exciteブログなどはこれほどまでにレスポンスが悪いことはありませんので,これはどうもココログ固有の原因がありそうです.最近一般社会でもブログが市民権を得て,ブログの開設が非常に多くなり,そのためにISP側のサーバーやルータなどのITインフラの整備が追いつかなくなっているのではないかと想像しています.数年前アナログモデムやISDNでアクセスしていた時代,テレホーダイの時間帯になるとなかなかサービスが受けられなかった頃を思い出します.

やはり夜のアクセスが困難になっているサイトに,投資関連では最も有名なサイト "モーニングスター" があります.こちらはトップページは何とか開くことができるのですが,ポートフォリオのページになかなかたどり着くことができません.こちらは昼間でも同様の症状が出ることがあるので,インフラのリソース不足ではなく,何らかの障害を疑っています.ちょっとやばいことが起きているのかも.ハックされていなければ良いのですが.

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2005/06/09

光ファイバが断線

先週末,家人からインターネットが使えなくなったと言われ,調べてみると ONU のインジケータ "LINK FX" が消灯しています.これはファイバとの光通信が出来なくなっているか,ONU そのものの故障のはず.しかし ONU のマニュアルには,電源を入れ直し,それでもだめなら連絡しろと書いてあるばかりです.それでも,すぐに NTT に電話.このBフレッツ専用の窓口はフリーダイヤルで365日24時間対応してくれるのが良いところ.結局修理に来てくれることになったのですが,週末は対応できず,週明け月曜日の午後の予約を入れてもらいました.

私は修理に立ち会うことは出来なかったのですが,家人によれば,やはり原因はファイバの断線だったそうです.しかも屋外のクロージャ内での断線.なぜ?修理に来てくれた人の話によれば,光ファイバはデリケートなので,ちょっとしたことで断線しやすいのだそうです.断線というとファイバが物理的に切れることを連想しますが,実際には芯がずれたり,接続面の角度が合わなくなったりしているのでしょう.

これで週末を含めてまるまる3日間インターネットを使えなかったので,とても不便な思いをしました.以前,モデムでパソコン通信をしていた頃に比べると,非常に依存度が高くなっていることを実感しました.こうなると,インターネットも文字通り社会インフラの一部ですね.

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2005/05/14

Fedora Core 4 test 3 available!

リンク: Fedora Project, sponsored by Red Hat.

5月10日に FC4 の test 3 がアップされました.もう test 3 なので,最終版のリリースは近いものと思われます.Fedora Core シリーズは,Red Hat が先進個人ユーザ向けに提供を続けている Linux の開発版シリーズです.常にその時点での最新の(でも何とか実用に耐えられる安定性を確保した上で)開発成果が取り入れられるのが人気の秘密でしょう.Red Hat がいつまでこのサービスを続けていけるのかわかりませんが,現在では最も主流の Linux ディストリビューションの地位を得ていることは間違いありません.書店に行けば Fedora Core のインストール本が目立ちます.

私は老舗のディストリビューション Slackware を長年利用してきたのですが,Fedore Core シリーズのように Windows ユーザにも取り付きやすいように配慮されたパッケージには,使いやすさという点で到底かないません.Debian のように堅固なスタイルにも独特の魅力がありますし,日本のゲリラ的ディストリビューション Momonga Linux も使ってみたい気がしますが,全体としては Fedora Core の優位は当分続くことでしょう.

しかし私自身は System V 系の Linux よりは BSD 系の FreeBSD のほうに従来から一貫して強い魅力を感じています.同じ BSD 系で最近完全にライセンスフリーになった Solaris も同様です.ファイルシステム,タスクスケジューリング,ネットワーク周りなど,カーネルの根幹のところが BSD のほうが安心できる,という考えはもう古いのですが,それでも昔の経験はしつこく頭に残っていて,やっぱり BSD はいいなぁ!と思ってしまいます.

あれ?Fedora Core のことを書こうと思っていたのに.

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2005/05/10

FreeBSD 5.4-RELEASE 出ました!

リンク: FreeBSD 5.4-RELEASE Announcement.

先日ポストした予定の通り,アメリカ時間の2005年5月9日17時に,FreeBSD 5.4-Release がリリースされました.今回はそれほどの遅れも無く予定通りリリースされてほっとしています.5.0系列になってから5番目のリリースなので,かなり安定度と完成度が上がっているはずです.もうたいていのインターネットサーバには安心して使えることと思います.

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2005/05/07

FreeBSD 5.4 リリース秒読み段階

FreeBSD 5.4 のリリースが秒読み段階に入りました.アメリカ時間5月6日の時点で src tree に 5.4 のバージョン番号がタグされ,最終ビルドが行われました.ミラーサイトへも新しいバージョンのアップロードがまもなく開始されることが連絡された模様です.これから ftp-master へのアップロードが始まり,その他最終的な作業が行われます.アナウンスは5月9日の予定です.楽しみですね.

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